『みんなに話がある。明日僕の部屋に来てくれない?』
そんな言葉が、嵐LINEに入ったのは6月の二宮誕生日に近い日だったと思う。
だから、一瞬彼からだと思った。
だけど、それは智くんからで……
えっ!と思った
彼からの招集は初めてで、心配性のおれの嫌な予感が当たらないことを祈る

携帯を持ってok😉と、返すのがやっとだった。
すぐさま、LINEが入った
智くん?
<ね、リーダーが部屋に来てくれないか?って、何か変だよね?おかしくない?>
それは、心配した松本からだった。
彼も、俺と同じ違和感をもっていたのだ。
いつもなら、静かに1人でいたい彼の部屋に、押しかける俺たちを嫌がるくらいなのに。

何を考えている?
全ては明日わかることなんだ。
ここは、フェアに。
フライングや抜け駆けはしたくない。
おとなしく
彼から、言い出すのを待つことにした。

大阪京セラドーム……
何度も来た場所
プロなんだから、今夜なにがあっても
本番では考えないようにしよう……
でも、話って………
終わってからでもよくないか?



そう、イベントはファンだけの夢の空間じゃない、俺たち嵐にとっても夢の世界なんだ。
みんなキラキラ光っている
ここを一杯にする。素晴らしいな❤️
後輩とも合流して、嵐は今夜集まるのことなど、忘れたように無邪気に楽屋に残っていた。
衣装を脱いでシャワーを浴びる。
今夜はホテルに泊まりだから、楽チンだ
[ねっ!今夜わぁ、街に繰り出してさぁ、久しぶりに飲もうよ❤️リーダーにラーメン奢ってもらう?]
満面の笑顔で誘う相葉は、もうLINEの事は忘れているんだ。
はぁ、羨ましい……
こっちは、胃が痛くなりそうなのに。

〔相葉さん、シャワー浴びたら、そのラーメンリーダーの部屋に集まる約束だろ?(笑)〕
二宮もの笑顔……
あれ?取り越し苦労だったかな?
みんな何も感じてないの?


あっけにとられて、立ちすくんでいたら
ポン!
ふいに肩を叩かれた
ビクッとして振り向くと松本だった。
<いよいよ今夜だね。リーダーは何を伝えたいんだ?また、あの、病気が復活したんじゃないかと………気が気じゃないんだけど。>


あの病気?