映画「かもめ食堂」の魅力についてです。

 

 

「フィンランド」への興味からこの映画を見ることとなった私ですが、

 

まず惹きつけられたのが、出演している女優さんの圧倒的な魅力です。

 

 

もともと映画やドラマにあまり興味ない私は、

 

俳優さんへの憧れというものがありませんでした。

 

しかし、この映画に出演されている小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの、

 

それぞれに個性がくっきり光る強い存在感は、本当に美しいと思いました。

 

 

このお三方それぞれが、何もしゃべらずただ画面の中に存在しているだけで、

 

圧倒的な個性のきらめきを感じます。

 

 

小林さんは「野に咲く花」のよう。

 

小さく控えめだけれど、強さとしなやかさを持ち、ナチュラルで繊細な美しさがあります。

 

そして、風に揺られながら、その種がどこまでも運ばれていくような自由さも感じます。

 

 

片桐さんは「ピュアで感情豊か、行動力に溢れた少女」みたい。

 

彼女の情緒的な豊かさが、この映画に暖かみや、

 

思わず微笑んだりふっと心が和む感じを与えてくれます。

 

 

そして、もたいさんの存在感は圧巻です!

 

初めて彼女がかもめ食堂を訪れるシーンは、とにかくとにかく見て、圧倒されてほしい!

 

ほんとにほんとに、シンプルな格好で、ただ無言で立っているだけで、

 

あんなにも圧倒的な存在感を放てるのは、もたいさんだけではないでしょうか。

 

(また、もたいさんを見た片桐さんの反応が素晴らしく、より彼女を魅力を引き出すのです)

 

 

もたいさんの魅力は、「凛として芯の通った気品と孤高の美しさ」です。

 

彼女が身に着けているもの、している動作は、なぜかとても尊く素晴らしいものに見えます。

 

(実際、素敵なお召し物を身に着けてはいると思うんですが)

 

 

もたいさんが酔い潰れてしまった女性の介抱をしている時など、なぜか、

 

「人の世話って素晴らしいものだな」

 

と感じてしまいました。

 

(「将来親の介護すんのやだなー」とか思ってた私なのに)

 

 

 

皆さんの演じているキャラが、それぞれこのような魅力を持っているのだとは思いますが、

 

あまりにもご本人のイメージに合い過ぎていて、

 

(っていうか私、他の作品見たことないからご本人のイメージも何もないんですが、

 

 このお三方は、ぱっと見、そうとしか思えなかった)

 

ご本人とキャラの魅力がかけ合わさって、原作のキャラを超えているのでは?と思いました。

 

(原作は読んだことないんですが)

 

 

こんな素敵なお三方が一緒に一つの映画に出演されたというだけでも、奇跡的な気がします。

 

 

監督の荻上直子さんは、ものすごい方なんだなあ、と思いました。

 

 

 

そして私は小林聡美さん演じる、主人公の「さちえ」さんに自分を投影し、

 

この物語にはまっていくのです。

 

 

 

次回に続きますね。

 

 

 

 

それではまた。