今日もパソコンちゃんは元気みたいです。

 

ありがたい・・・。

 

パソコンちゃんが元気でいてくれるおかげで記事が書ける幸せ・・・。

 

 

 

今回は、私を育んでくれた、ふるさとの自然について書いてみようと思います。

 

 

私は、とある雪国の小さなまちに生まれ育ちました。

 

海水浴場がたくさんある緩やかな海岸と、なだらかな山々に囲まれたこぢんまりしたまちです。

 

車でだいたい30分くらいで、海にも山にも川にも滝にも行けます。

 

こんなにも自然が豊かで、身近に堪能できるまちというのは、意外とありそうでないんじゃないかな、と思います。

 

 

私の実家は、このまちの中でも、特に山の方(つまり田舎)です。

 

周りは見渡す限り、田んぼと畑と山。

 

私の家からは、なだらかな山がちょうどよく見え、その山際から月が昇ります。

 

山のふもとには線路が走り、私の家は割と視界が開けた場所にあるため、その線路がずっと先まで見通せます。

 

まるで桃源郷のような風景だな、と帰るたび思います。

 

 

私はふるさとの自然から、たくさんの豊かさをもらいながら育ちました。

 

 

まず、春には山菜取りに行きます。

 

早朝の谷は、空気がとても澄んでおり、清らかな静寂に包まれています。

 

あの、胸がすうーっとするような爽やかさは、あの時期、あの時間、あの場所でしか味わえません。

 

その爽やかな静寂の中を、鳥の声が美しく響き渡るのです。

 

ここは天国か、と思います。

 

 

山伝いに歩けば、可愛らしい草花が咲いています。

 

私は山菜取りにはあまり興味がなく、空気や、鳥の声や、草花ばかり味わっていたような気がします。

 

 

草花の中でも一番大好きだったのが、「瑠璃草」という小さな花です。

 

きれいな瑠璃色で、一重の花びら、真ん中の白い突起部分は小さな花のよう・・・

 

これぞお花、という感じの可憐な姿です。

 

道端には咲いていない、少し山に入らなければ会えない、貴重な花です。

 

その姿が似ているからなのか、「忘れな草」とも呼ばれていた気がします。

 

実家を離れた今は、山菜取りにも行っていないため、もう何年も瑠璃草には会えていません。

 

ガラケーに残っている写真を見て、癒されています。

 

 

初夏には、大好きな「ねむの木の花」が咲きます。

 

ねむの花は、ふわっとした可愛らしいピンク色で(私はピンクが大好きです)、まるで妖精がふわっと舞い降りて木の上で一休みしているかのようです。

 

 

私はこの花に会うのが毎年楽しみで、6月半ばを過ぎると今か今かと待ち焦がれます。

 

今年は、少し咲くのが遅いような気がしましたが、7月に入りやっと咲き出し、今やっと見頃になってきました。

 

今年はとんでもない大雪だったので、木が弱ってなかなか咲けないのかと心配しましたが、咲いてくれて安心しました。

 

 

 

夏本番になると、いよいよ海水浴です。

 

 

実家から車で30分も行けば、遠浅の海水浴場があります。

 

私は、泳ぐのも砂遊びもカニとかも興味はなく、浮き輪でぷかぷか浮いて、空を眺めているのが好きでした。

 

 

そんな風に美しい青空を眺めていると、時間を忘れます。

 

今いる場所すらもどうでもよくなります。

 

自然と一体化する感じです。

 

 

あまりぼーっとしていると流されてしまい危ないので、周りを気にしつつ、自分の世界に入り込んでいました。

 

この「周りを気にしつつ、自分の世界に入り込む」感じは、大人になった今でもよくやっているなと思います。

 

 

一度だけ夕方の4時頃という遅い時間まで、海にいたことがあります。

 

その頃になると、波が高くなり、浮き輪で波に乗っているのが最高にスリリングで気持ちよかったです。

 

サーファーの方の気持ちってこんなかな、と思います。

 

 

秋は、四季の中でも特に好きです。

 

どの季節も味わい深く大好きですが、秋は特に、初秋、中秋、晩秋とそれぞれに魅力があります。

 

 

初秋では、ある日「夏から秋に変わったな」と感じるような、爽やかな風が吹くことがあります。

 

その爽やかさは、春の早朝の谷で感じた爽やかさとはまた違います。

 

春の爽やかさは、寒い冬が終わり、これからどんどん暖かくなっていく気配を秘めていて、初秋の爽やかさは、暑い夏がやっと終わり、今度はどんどん寒くなっていく気配を秘めています。

 

初秋の場合は、厳しい冬に向かっていくちょっと切ない感じがあり、私は好きです。

 

 

初秋に咲く草花も大好きです。

 

初秋には、可愛らしいピンクの金平糖のようなミゾソバや、夏の名残のような美しい青色のツユクサが目を引きますが、私が惹かれるのは、「ヘクソカズラ」というちょっと可哀想な名前のつる植物です。

 

この植物の持つ匂いから、こんな名前が付いたのだそうです。

 

ヘクソカズラは、道端というより少し山に入った林道などで出会えます。

 

私はそもそもつる植物の、くるんとしたつるの形や、葉っぱや花の繊細な付き方が好きです。

 

さらにこのヘクソカズラは、花がラッパ型で白く、真ん中がきれいな赤紫色、というとても可愛らしい姿なのです。

 

実家に帰って林道を散歩する時しか会えませんが、会えるととてもうれしいです。

 

 

 

以上、春から初秋までの自然について語ってきましたが、なんか私全く「アクテビティ」らしきものを楽しんでいませんね。

 

周りの皆は、釣りとか自然の中でのバーベキューとか登山とかハイキングとか、いわゆる「田舎」ならではの楽しみを、満喫しているのですが・・・・。

 

私は海でも山でも常にぼーっと佇んでいる感じです。

 

 

そんな私が、中秋や晩秋、冬では一体どんなことをするのでしょう。

 

(あまり変わらないと思いますが・・・)

 

 

次回に続きます。

 

 

 

ではまた。