夜になってもまだパソコンが生きている!

 

昨日のあれはなんだったのだろう・・・。

 

この子が元気なうちに、もう一記事行っちゃおうと思います。

 

 

 

歌詞に続きまして、私が大好きな「赤いカラス」の中でも特に大大大好きな、メロディについて語りたいと思います。

 

 

前にも書きましたが私がこの曲を聴いてまず思ったのは、「完璧だ・・・」ということでした。

 

 

圧倒的に美しいと思いました。

 

とにかく心が惹かれて、何度も聴きました。

 

 

音楽的知識がほとんどないので、感じた印象を言葉にすると、「美しく、切ない」「シンプル」  です。

 

(「シンプル」というのは私が感じているだけであって、本当は違うのかもしれません。)

 

 

私はそもそもこんな音楽に惹かれがちではあるようです。

 

 

でも、この「赤いカラス」は、その美しさも切なさも、宇宙レベルです。

 

その美しさと切なさを、シンプルさが引き立てています。

 

 

一番大好きなメロディについてですが、これくらいしか表現が見つからないので、歌詞やアレンジと合わせての印象について、書いてみたいと思います。

 

 

まず、歌詞との印象ですが、メロディの印象に対し、歌詞はダークな言葉が並びます。

 

そのためメロディとのミスマッチ感がありますが、返ってそれが新鮮で、ダークな言葉が、美しく、切ないものとして感じられます。

 

 

また、syrupバージョンの方は、ダークな上に、固い印象の熟語が並んでいますが、それらが巧妙に韻を踏まれているため(五十嵐さんの「韻」はすごいです)、言葉が意味する固さ・ダークさより、言葉の持つ響きの美しさの方が、耳に残ります。

 

それにより、固い熟語さえも、柔らかな美しさを持ったものとして感じられます。

 

 

ダークな言葉が表現するものは、主に、ネガティブといわれる感情です。

 

そういえば以前、五十嵐さんが何かのインタビューで、「どんな感情も、表現された結果、美しければそれでいい」というようなニュアンスのことを話されていたような気がします。

 

きっとこの曲も、そんな魅力を持っているのだと思います。

 

 

この魅力は、五十嵐さんの「声」によっても、更に引き出されています。

 

 

とても無垢で純粋な声であり、品を感じます。

 

syrupの曲動画に対して、「怒った赤ん坊のような歌声」とコメントされてる方がいましたが、正に、言い得て妙だと思いました。(赤ちゃんの泣き声って、本当に無垢で美しいです)

 

 

この声に歌われると、ダークな言葉が、美しさと品を持ちます。

 

激しい感情表現も、無垢な子供のようにいじらしく、切なく響きます。

 

 

「声」と「メロディ」の両方から、感情たちが美しく響くのが感じられることは、この曲の大きな魅力だと思います。

 

 

次に、アレンジとの印象です。

 

 

イントロでギターが4小節ほどの旋律を奏でるのですが、その旋律がとても美しいのです。

 

そして、特にsyrupバージョンのほうなのですが、その旋律が、曲の間中ずっと(歌の間もバックで)リピートされています。

 

鳴っていない部分もあるのですが、耳に残り、まるで常に鳴っているような気がするのです。

 

これって、コードみたいなものかな・・・でもコードを分解したような・・・

 

そういえば、アルペジオってあったような・・・

 

 

調べました。

 

アルペジオ、と言われるものな気がします。

 

この、おそらくアルペジオと言われるものが、わずか4パターン(微妙には変化しているところもあるかもしれません)、ずっとこだましている感じです。

 

 

このようなシンプルな繰り返しにより、こんなに美しい曲が出来るのかと、本当に驚きます。

 

 

そしてこのシンプルな繰り返しが、あたかも、寄せては返す波のような印象を、作り出しています。

 

波には、「強弱を繰り返しながらも、永遠に続く」ようなイメージがあります。

 

曲の間中ずっとこのイメージに包まれる心地よさが、私をとても満たしてくれます。

 

 

メロディにしろアレンジにしろ、秀逸なシンプルさが、曲の美しさを引き立てていると思います。

 

 

この曲が持つ圧倒的な「シンプルさ」 「切なさ」を、私は「美しい」と感じるようです。

 

 

「シンプル」というと、「無駄なものがそぎ落とされ、本質に近づく」という感じがします。

 

(そういえば以前のインタビュー記事で、五十嵐さんがユニコーンの曲について、「そぎ落とされた感じがする」と言われていた気がします。)

 

私は自分自身、「本質を知りたい」という欲求が、常にあります。

 

 

「切ない」という言葉は、よく考えてみると、不思議です。

 

いろいろなものが入り混じった、繊細な感情を表わしていると思います。

 

この言葉って、外国にもあるのだろうか・・・

 

何となく、「日本独自のもの」という感じがします。

 

 

国語の古典文学は苦手でしたが、「もののあはれ」という言葉は好きでした。

 

この言葉も「日本独自のもの」という感じがしますが、その意味にしても、「切ない」と「もののあはれ」は似ている気がします。

 

 

今後も、私の好きなものについて考え続ける中で、この言葉たちが浮かび上がってくるのではないか、と思いとても楽しみです。

 

 

 

 

以上、syrup16g「赤いカラス」のメロディについて語ってきましたが、これで「赤いカラス」についての記事は最後になります。

 

 

自分でもこんなに長くなるとは思いませんでした。

 

 私、どんだけ好きかよ、と思います。

 

 

次はどんなことについて語ろうかな・・・。

 

 

楽しみです。

 

 

パソコンちゃん、元気でいてね。

 

 

 

 

それではまた。