私がエディターをしている
人工知能学会誌の3月号が出ました
今回の特集は「AIとデータ」です
AIとデータ という硬いタイトルですが
ピンク色の文字が軟らかい感じでいいですね
私も解説記事を書いてます
近年、AIが急成長したのは
いろいろなところで蓄積された膨大なデータが
利用できるようになったことが大きいです
「ビッグデータ」
という言葉もよく耳にされると思います
AIがいろんなことが突然できるようになったと
感じている方もいらっしゃるかもしれませんが
AI がその力を発揮できるのは
膨大なデータから学習できてこそ
そのため
AIの学習のために必要なデータをいかにして
作り、集め、そして守りつつ活用していくのか
が課題になっています
これはSNSを運用してデータをどんどん集められる
欧米のIT企業はともかく
特に研究室でのAIの開発では
いつも悩むところです
私の研究室は
丁寧な実験で取得した少数のデータを
増やす技術を大切にしています
この特集号では
私は「AI に学習させやすい知覚データの取
得方法」と題した記事を書かせていただきました
データとして取得が難しいとされる「消費者の知覚」
にフォーカスを当てました
データのプラットフォームが海外に握られてしまって
いる中で、リアルデータを価値ある形で利活用し
革新的製品やサービスの実現につなげたいですよね
背景知識や嗜好の異なる個人のデータをどのように取得し
AIに取り込める形にしていくか・・・
知覚を言葉にしたと言えるオノマトペを数値化できれば
いろいろな可能性が広がります
欧米の言語には少ないとされるオノマトペを活用して
消費者の感覚を丁寧に拾い上げ
リアルデータから新たな価値を生み出していけるといいな
と思います