もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
                            (前大僧正行尊)

    ↓

もろともに うれしく思へ 桜花 淡きはなびら 撫でめずるかも
                           (ⓒMaKi(20151120))



(03674)
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
                                   (相模)
    ↓

恨みわび 流す涙を ぬぐう君 恋はすまじと 言うも惜しけれ
                            (ⓒMaKi(20151001))




(03670)
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
                               (権中納言定頼)
    ↓

朝ぼらけ 君の吐息が たえだえに 聞こえくるのは 我の右から
                            (ⓒMaKi(20150901))




(03665)





今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな
                               (左京大夫道雅)

    ↓

今はただ 想い絶やさんと こころして 君への思い 秘めて生きなん
                              (ⓒMaKi(20150801))




(03656)
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
                                    (清少納言)
    ↓

夜をこめて 心を込めた ささやきに なの逢坂の 関も開ける
                              (ⓒMaKi(20150701))




(03643)
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな
                                    (伊勢大輔)
                                   
    ↓

いにしへの 奈良の都の シカたちも 今日九重で つるみあうかな
                             (ⓒMaKi(20150601))






(03632)
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立
                                   (小式部内侍)
    ↓

大江山 いく野の道は 遠くても 文見たならば 逢わんとぞ思う
                               (ⓒMaKi(20150504))




(03629)
やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな
                                   (赤染衛門)
   ↓

君を待ち 寝なましものを 夜更けても 立ちたるままに 月を見しかな
                             (ⓒMaKi(20150405))




(03623)
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
                                   (大弐三位)
   ↓

有馬山 猪名の笹原 風絶えて 愛した人も 忘れはてるや
                             (ⓒMaKi(20150319))




(03617)
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな
                                  (紫式部)
   ↓

めぐり逢いて 仲間がそれと わかぬ間に 雲隠れして 遊びけるかな
                             (ⓒMaKi(20150310))




(03608)