議案質疑ご報告 | ライター・時短美容家 並木まき Official Blog Powered by Ameba

議案質疑ご報告

昨日、
わたくしの議案質疑を終えましたので
ご報告します。

議案第24号 
市川市クリーンセンター延命化工事請負契約について

これは、市川市のクリーンセンターを
10年間延命するために
約55億円をかけて工事を行うための契約案件ですが、
”稼働しながら工事を行う”という点が全国的に見ても大変特殊なケースでの工事となっている案件です。

わたくしは、この点に着目し、
質疑を行いました。

「総合評価一般競争入札を採用しているが
稼働しながらの工事の特殊性について
どのような点を評価基準としたのか?」

「焼却水準回復や時代への適合性も考慮しているとのことだが
詳しい説明を求める」

「稼働しながらの工事の特殊性の担保的な面から
標準の公共工事標準請負契約約款に加えて、本市が独自に加えた条項があれば
その条項と理由を伺う」

「契約金額の妥当性については、客観的な観点から
工事の特殊性を考慮する上で、どのような根拠を持って妥当性を認識しているのか
当局の見解を問う」

という質疑を行わせて頂きました。

これに対する行政サイドの答弁では
明確な答弁がほとんど得られなかったのですが、
標準請負契約約款に加えた条項が
「保証期間中に設計、施工、材質及び構造上の欠陥による全ての破損及び故障等が生じた場合、
及び本施設の性能要件を満たすことができなくなった場合には乙(事業者)は自らの責任及び費用で
直ちにこれを修補し必要な作業を行うとともに、甲(市川市)に生じた損害及び追加費用を賠償しなければならない」
であること、
時代への適合性の部分で、
省エネに配慮した設計なのだ、ということは答弁頂けました。

しかしながら
行政側の答弁が、
新設だと約400億円かかるのだが延命工事だと55億円で済むのだ、
という理屈に基づいたものが中心で、
当該工事が「稼働しながら」行われる特殊性を担保する面から
今回の契約内容が理論上可能なのだと行政が判断した根拠や
55億円で適正に安全に履行される確信と担保について説明を求めた点については
明確な答弁が出なかった点を残念に思います。


契約案件等が議会にあがってくる度に思うのですが、
議決機関である議会に対して
提供される内容と判断材料である資料が
少なすぎるケースがあると感じています。
原点に立ち返れば
”税の使い道として適正なのか否か”
議会は合議体として与えられた役割を全うする立場なのですから
そこを判断していく為には
最低限、その判断基準や根拠となる資料や情報を開示すべきであり、
契約案件では全ての議員に約款等の配布も必要と個人的には感じています。