議員による政令指定都市促進研究会(議連)での役員意見交換 | ライター・時短美容家 並木まき Official Blog Powered by Ameba

議員による政令指定都市促進研究会(議連)での役員意見交換

市川市では研究会(議員連盟)として
議員が自主的に政令指定都市移行を推進するための
研究、意見交換を進めています。
わたくしは、議連の幹事を仰せつかっております。
金曜日には市川市の促進議連の役員と
市長部局の関係者による意見交換を行いました。


過去、本市は
市川市、船橋市、松戸市、鎌ヶ谷市による
東葛飾・葛南地域研究会を発足し2009年に報告書を発表、
現在は、広域行政の可能性を調査研究するために
市川市、船橋市、松戸市、野田市、柏市、我孫子市、鎌ヶ谷市の
近隣7市による市長懇話会が設立されています。

議会側は
船橋市が特別委員会を設置、
市川市は議員連盟が立ち上がっているという状況です。

政令指定都市移行を含む広域行政の可能性としては
危機管理、医療体制、公共施設の相互利用、情報システム相互利用などが
市長懇話会のテーマにもなっており、
わたくしもこれら項目については
広域行政、政令市移行のメリットが大きいと考えています。

先の船橋市の「合併・政令指定都市問題市民懇談会報告書」
も拝読していますが、
報告書の中に合併についての賛否は明記されていませんでした。

政令市移行の議論になるととかく
国の進める「地域主権」「分権」の動きを様子見ということを言う方がいますが
個人的には、
地方現場の声を制度に組み込んでいく為にも制度設計に積極的に関わっていくという意識で、
極端な表現ですが、国の創った制度の言いなりではなく制度設計に自ら提言していく、
という立場を創る意味でも
「一般市」より発信力を有する「政令市」に移行する選択肢はあると考えています。

合併の相手方選定を含めた財政の問題や職員の事務量増加の課題を踏まえた上で
前述の政令市移行のメリットなどを十分に議論し
将来的な地方行政の在り方を含め総合的に判断すべき事項のひとつです。

本市では広報いちかわによる話題提起やパブリックコメント募集も行っていましたが
残念ながら、認識のところで
市民と行政ひいては議会との温度差を感じざるを得ない結果になっており、
賛否についての議論というよりも、そのこと自体に関心が薄いという印象でした。

又、本市も
中核市の要件を満たしているにも関わらず
中核市となっていないことについては
わたくしも含め議会でも複数回、その理由や考えについて
質問が出ていますが
答弁では短期的なデメリットを挙げているだけで
納得のいく説明は出ていません。

7市懇話会の中でも
船橋市、柏市は既に中核市に移行しています。

中核市へと移行することで
権限が増えることによる事務量の増加は否めない事実ですが
それをもって即、
本市が中核市移行選択肢を切り捨てるのは乱暴な理論だと感じています。

分権が進み
今後「地域主権」による新しい地方の姿をが創られると感じる今の時代、
本市においても
自ら発信、提言していく自治体になるのか
それとも枠組みの出来上がるのを待つだけなのか、
この差は大きいと思いますし
全国的に首長をはじめとして「地方行政」に注目が集まっている今、
自らの暮らす自治体の将来像を含め、真剣に議論を進める時期に来ていると考えています。