政務調査視察:大阪市「ピースおおさか」大阪国際平和センター | ライター・時短美容家 並木まき Official Blog Powered by Ameba

政務調査視察:大阪市「ピースおおさか」大阪国際平和センター

同期同僚議員による視察の2日目最終日は
大阪市の
「ピースおおさか」
大阪国際平和センターを視察させて頂きました。

この同期同僚議員の会による年に1度の視察では
毎回、平和事業に関する視察項目を取り入れ
今までに
広島市、沖縄と視察をし
今回は大阪市のこの施設への視察となりました。

戦争の被害を視点に展示を行っている施設が多い中、
府と市による財団法人により運営されているこの施設は、
戦争の「加害」と「被害」の両方の視点から展示を行っている点が
特徴とされている施設でした。


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税金による平和教育施設での「展示の偏り」として多くの批判を受けている現状があり、
これについて職員からは
事実を事実として出典を明記した上で展示することを心がけている結果だとの説明を受けました。

又、現在は
多くの平和教育施設で
入館者の子どもの感受性の強さを考慮して
避ける傾向にあるのですが、
こちらの施設は残酷な写真や残酷な展示を他施設よりも多く展示している印象でした。

尚、財政難を受け
今までは専門家による企画を行っていた特別展示についても
職員による企画、運営を原則とした
「手作り」の特別展示に変化しているそうです。

画像は視察時の特別展示。↓
説明に同行して下さった職員さんの企画だそうで
細かいお話も伺うことが出来ました。
市民からの寄贈も多く受けており
それらの持ち主だった方のお写真を一緒に展示する等の工夫に努めているそうです。

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来館者は年間約7万人。
年々減少傾向にあるということでしたが、
興味深いのは
外国人の来館者が増加しているとのこと。
その数は年間7-8000人にもなるそうで
主にアジア系の方々だそうです。
こちらの施設では
「中国コーナー」「朝鮮コーナー」を設けた展示を行っているので
その影響かもしれません。

今回の視察を終えて感じたことは
税金を使った「公」の施設での
平和「教育」という視点からは
戦争による日本の「加害」と「被害」の両視点からの展示については
「日本による非人道的な行い」を「事実なので事実として展示する」と言い切る姿勢には
正直、考えさせられるものがありました。
その是非や、
あるべき平和「教育」の姿についても
今一度自分の中で研究、分析を行い、
しっかりと明確な方向性を考えていく必要があると感じています。
個人が個人的に自由な思想を持つことと
「教育」施設として「公」が担う役割とは似て非なるものであると個人的には考えています。
そういった視点からも
今回の施設視察は多くの投げかけをしてくださったように感じています。



皆様からも忌憚のないご意見をお寄せくだされば
有り難く頂戴させていただきます。