佐賀県内施設 視察 | ライター・時短美容家 並木まき Official Blog Powered by Ameba

佐賀県内施設 視察

九州視察2日目は
佐賀です目キラキラ

午前中は、
県立博物館について、職員の方から説明を受けながら視察を行いました。
県立の直営であることや、
県内の博物館として佐賀の歴史や風土などを細かく丁寧に展示をしている点、その特徴や建物についてを視察。

県外からも来場者の多い日本刀の展示も有り、これは博物館が力を入れて取り組んでいる常設展示です。
メンテナンスに手がかかるなど課題もあり、専門のとぎ師をお願いしたり、行政として丁寧な取り組みが要求されているそうです。
そして、地元の歴史を追って展示を行っているエリアは、入場無料で誰でも見学ができるようにこだわっているとのこと。
これは、入館料を100円、200円とっても、その収入は博物館全体でみたときには微々たるもので、維持費の0.00数パーセントにしかならないことから、思い切って無料の展示にし、多くの方に来場してほしいという思いで取り組んでいると聞きました。
佐賀は歴史古く、多くの出土品も有り、年代を追って近代までの数々の展示がなされていますが、農耕機械、捕鯨の機械、庶民の暮らしに使用していた日用品などの展示もなされていて、とても見応えのある博物館です。
そして、この博物館の特徴としてレプリカはほとんどなく、維持費はかかるが本物を展示することへのこだわりを貫いている、と説明がありました。
職員の方の知識も多く、こちらの質問にもすべて的確な答えが返ってきた点にも感謝を致します。

建造物自体が有名な建築家によるものであることから、現在、耐震補強について課題が残っているらしく、将来性を考えた街づくりを考える時、これは今の時代でも検討すべき課題であると感じました。
公の施設である以上、時代の技術の変化や法律の改正などにその保存方法は左右される点が大きいですから、それぞれの時代のベストが将来のベストであるとは限らないと痛感しました。



午後からは、点字図書館を視察。佐賀は面積が比較的狭いことから、県立ながら県内全域に巡回サービスを取り入れ、業務を行っています。
こちらは指定管理者制度による委託で運営がなされていました。
ただ、指定管理が導入される前から同じ団体に委託がなされていたということで、点字図書館のサービスの専門性の高さを感じました。
また、巡回職員と利用者の信頼関係も構築されていて、生活の相談や、手紙の代読なども必要に応じてサービスしているそうです。
そして、とても感心したのが、職員数5名での運営に対して、多くのボランティアさんがその人員不足を補うように、私たちが視察に行っている最中も、実際に、点字訳の校正や、テープ起こしの練習等に熱心に取り組んでいらっしゃったこと。
決して多くない予算の中で、もう者に対してきめ細かいサービスが行えるのは、地域との協力があってこそ、と改めて感じました。
アットホームな雰囲気もとてもよかったです。

地域性にもよるのでしょうが、
今回の視察は、地域の方々との協力の在り方、そしてそれが施設運営上、不可欠なものとなりある程度の成熟を見せている点は大変参考になりました。

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