マンション問題
今日の朝日新聞に
お隣船橋市のマンション建設問題について、
当初予定されていた11階建て→10階建てに変更することで和解する方向だとの記事が出ていました。
マンション建設問題については、
地域を問わずに建設や住民のマナーなどについて全国的にも多くの地域で課題が山積しているようですが、
市川市でも、
地元住民がマンション建設に反対していた土地について、
結果的に土地の譲渡が行われ一戸建てが建設されることになりそうだ、ということが先日もありました。
現在本市では
宅地開発条例の特例として大型マンション建設規制などが条例として制定されていますが、
乱開発の防止や高層住宅のスラム化の防止、更には地域住民との生活モラルの共有などの観点から
今後も建築物の規制については時代のニーズに合わせた条例を作っていく必要があると私は考えています。
しかしながら、この問題については
下手に規制をかけてしまうと裏目となってしまう面もあり、
街づくりの観点からは将来を見据えたルールを早く作らなくてはいけない一方で
その落とし穴についても十分な検討をする必要があります。
例えば、都内などに見られる
ワンルームマンション建築規制を例に出せば、
「マンション」は建てられないけれどいわゆる「アパート」は建てられるケースも多く
これでは規制をかけた目的のひとつであろう
「地域住民との生活モラルの共有」や「地域定住者の増加」などの
目的は果たせないばかりか、木造のアパートのほうが耐用年数も低いことから
早期のスラム化が予想されるなどの課題も残ってしまうのではないでしょうか。
又、面積や事業区域などで規制をかけた場合にも、
その抜け穴的に他の地域で建設がなされたり、
いくつかに分割して建設の時期を大きくずらすことで面積用件をクリアしたり、
といった問題が出てきてしまう懸念も、可能性としてあるのではないでしょうか。
性善説にたったルール作りをすることが望ましいとは思いつつ、
特に、街づくりのルールに関しては時代の変化も激しい分野であることから
悲しいかな、性悪説に立たざるを得ないルール作りをすることも
50年後、100年後を見据えた街づくりには必要とされているのかもしれない、と個人的には考えています。