開催中の「小平景観ベスト10パネル展」の話をするために、8月9日(金)にコミュニティFMラジオTOKYO854くるめラのスタジオにお邪魔しました。

 

私が担当したブルーベリーマップ改訂版と「景観ベスト10」のガイドブックの話をしました。

 

ブルーベリーマップです。市内のブルーベリー摘みとり体験ができる農園、ブルーベリーの直売所ほか、ブルベリーを使ったスイーツやワインなどを紹介

 

 

小平景観ベスト10の冊子とガイドブック

 

リクエスト曲は、小平景観ベスト10で、ベスト1に選ばれた玉川上水が舞台となった松任谷由実さんの「悲しいほどお天気」と、ベスト4に選ばれた神明宮がゆかりのスピッツの「ロビンソン」の2曲にしました。

 

「悲しいほどお天気」は、アルバムのタイトル曲で、美大生の世界を描いています。小平市の玉川上水べりには武蔵野美術大学があり、この地が舞台といわれています。

 

曲の冒頭は「上水べりの小路を選んで歩いた、絵をかく私たち、」

 

この曲が本当に小平市の玉川上水あたりを描いているのか、調べてみると、松任谷由実さんの「ルージュの伝言」(角川文庫)というエッセイ集に書いてありました。

 

松任谷由実さんの事務所に確認をすると、まちがいないとのことでした。

 

松任谷由実さんは、武蔵野美術大学ではなく、多摩美術大学の卒業ですが、ご実家が八王子市にあり、玉川上水は近いので、ご存じだったそうです。ちなみに、ご実家の呉服店の支店は、小平駅前にもありました。

 

松任谷由実さんが「悲しいほどお天気」で描いた玉川上水のあたりは、津田塾大学と一橋大学の間あたりで、昔から「ラバーズ・レーン」と呼ばれていました。恋人たちの道。小平市内の玉川上水べりは、緑が多く、美しい景観が広がりますが、このあたりはとくに美しいところです。

 

武蔵野美術大学は、津田塾大より少し西にあります。小平市内の玉川上水あたりは環境がよいせいか大学が多く、ほかに、嘉悦大学、白梅学園大学があります。(文化学園大学もありましたが、移転し、いまは同じ場所にマルバーンカレッジという英国の伝統あるインターナショナルスクールがあります)

 

 

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スピッツの「ロビンソン」については、ボーカルの草野マサムネさんが武蔵野美術大学の学生だったときに、神明宮を訪れ、曲の着想を得たといわれ、ファンの間で神明宮は「ロビンソン神社」と呼ばれているそうです。

 

武蔵野美術大学の建つあたりは、もとは小平発祥の中心である小川寺の土地の一部でした。小川寺が武蔵野美術大学に土地を売ったので、この地に大学が建ちました。そして、「ロビンソン神社」こと、神明宮は、小川寺ゆかりの由緒ある神社で、青梅街道をはさんだ小川寺の向いにあります。草野さんが神明宮を訪れたのは、偶然のようで偶然でもない、めぐりめぐっての話のような気もします。