誰一人笑っていなかった。
また一人づつ述べていった。『先輩にはこれからも色々教えて頂きたいですし、先輩だと思っています。』
意味がわからなかった。
何が知りたいんだろう?
ミホの番になった。『皆より遅れて入部したんですけど、先輩に迷惑をかけない様にがんばります。
それと先輩だと思っています。』皆と変わらない答えだった。
『先輩だと思ってないでしょ!』一人の2年生が言った。
ミホは驚いたように目を丸くしていた。
なんとなく、そうなるだろうと予想はしていたが実際にそうなってしまうと、どうしていいのかわからなかった。
何か出来るわけではないけど、これはイジめてるだけだと思った。
気に食わないから吊るし上げている、そうとしか思えなかった。
『他の1年生は外に出ていて』ミホとその友達アキが残された。
1年生2人 対 2年生15人だ。
倉庫の中で何が行われていたのかは分からなかった。
だた、2年生が怒鳴っている声だけは聞こえた。
誰か先生を呼びに言ったほうがいいんだろうけど、そんなことしたら2年生に目を付けられてしまう。
わたしたちは何も出来なかった。
その時隣のバレー部の女性顧問がいつも開いている倉庫が閉まっているのを開けにきてしまった。
その顧問は少しやんちゃな生徒とも仲良しだったので、皆から人気があった。
顧問が扉の前に来て、ちらりと座って入る私たちを見た。扉を開けた。
いつも通りに練習をして、家に帰った。
次の日、女子バスケ部のイジメ問題が持ち上がっていた。1年生はその噂ばかりしていた。
後日、主犯格の2年生とミホとアキ、先生とで話し合いが行われた。
一見解決したようだったが、ミホとアキは2年生が引退するまで、部活には来なかった。