▪血糖値のメカニズム 2

 

1月20日の続きです。

 

そう、食べたものをエネルギーの貯金として皮下脂肪にしなければいいのです。

 

インスリンについて説明をもう少し。上がった血糖値を下げることができる唯一のホルモンがこのインスリンです。血糖をエネルギーに変えて使うことによって、血糖値をさげるのですが、インスリンが出ると、体はエネルギーを脂肪に変え蓄えようとし、又、すでに付いている脂肪をも蓄えようとするのです。(リパーゼという脂肪分解酵素の働きを抑制するのです)

 

インスリン曰く「食べ物が入ってきたぞ!エネルギーを脳や体に送ったら、余ったものは脂肪にして蓄えておこう!脂肪を分解して使う必要はないから、リパーゼが出ないようにしておこう!」という感じです。

 

ポイントは血糖値をコントロールしてインスリンの量を抑えること。食前と食後で「なるべく血糖値を上下させない」ことが重要です。血糖値が穏やかに上がれば穏やかに下がる。こうすることでインスリンの分泌を約2/3に抑える事ができます。すなわち、同じものを食べても脂肪になるのが2/3で済むという事なのです。その方法は5つ。

 

①食事の順番

野菜 → 肉、魚、油物 → 米、パン、麺類

植物繊維 → タンパク質、脂質 → 炭水化物

 

消化吸収を穏やかにするために植物繊維を最初に取ります。次はタンパク質。実は脂質も消化吸収を抑えてくれるので、油ののった肉や魚を敬遠することはありません(…とは言っても、食べすぎは注意です)そして最後に炭水化物を食べます。炭水化物は直ぐに糖になり吸収されるので、空腹時にいきなり取ると、血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に出てしまいます。同じカロリーの食事を取り、最終的には同じ血糖値になるとしても、例えば30分と2時間とでは出るインスリンの量が変わってくるという事です。

 

色々なものを少しずつ食べたいところですが、なるべく種類別に食べます。しかし、ぐに脳を活性化させたい時などは、炭水化物や糖質をいきなり食べると効果的です。

少し大きめのお皿で野菜を最初に食べ、次にがっつりと肉や魚を食べるので、ご飯にたどり着く頃には、結構お腹が一杯になっている事がほとんどだけで満足なことも。カロリーを計ったり、食べるものを制限しなくていいので、楽しく食事ができるのがいいですね。

 

食べ方をちょっと気をつけるだけの健康ダイエット。この続きはまた今度キラキラ