たにかわ夕嬉&福田晴香二人芝居企画

「パラダイム-case.1-」

全公演終演しました



お誘いをはじめに受けた時


嬉しかった

嬉しかったのです


ただ、嬉しかったのです


たにかわ夕嬉、という人物も

福田晴香、という人物も


人としても役者としても素敵な方だと前々から知っていて

かつ尊敬もしていて


この人たちと二人芝居ができるというだけで、

本当に幸せでした


(ただ、対等にできるのか石巻!?と少しビビってたのはここだけの話)


同じ日がゆうこというのもまた嬉しかった


追求心の塊

この人が出る作品と並んで上演されるのであれば

1ミリも手が抜けないなぁと

そんなことを思わせてくれる方


案の定最後の最後の最後までトライし続けて作り上げてきた世界とお芝居は

あぁ、ほんとうに、

素敵だった


愛があふれていて

体がずっと毎瞬毎瞬振動して物語が進む姿が

素晴らしかった


演出のれいさんの関わり方もありがたかった

石巻は激烈人見知りなので、「あっ、はい、」「はい、わかりました」みたいな感じになっている中を

そっと寄り添ってくださり

「こうした方が」「こういうのだとより映えるのでは」と、石巻があるからこそのご提案やご意見をくださって

ありがたかったぁ…


たにかわと共にギリギリまで私を追い詰める方法を模索してくださってるのもありがたかった…

石巻の力不足をたくさん助けてくださりありがとうございました😭





端緒、という作品に出演しました


意味は物事の始まり、いとぐち、きっかけ


10月にありますゆうきちゃん主宰ユニットの公演「活/殺」へ繋がる物語

(石巻はこちらへは照明として参加します)


の、パラダイム1発目の出番でした


あんまり意識しないようにしてたけど、もしかしたらちょっとはそういうことに意識が向いてたのかもしれません


なるべく、シンプルな基を演じようと思ってました

まぁ私と基の相性がとてもいい(似たもの同士)なので、何よりもシンプルな解釈が1番しっくりきたという理由もとても大きいですが


そこから始まって、

様々な基と橋詰が物語を紡いで

その先の「活/殺」に繋がればいいなと

そしてその物語を、亡くなった私の中の基を抱きながら

見守り支えさせていただければと

そんなことをふんわりと


ふんわりと



そして、愛おしき存在・基那央について


最初読んだ時「こいつは私か…!?」と思うくらいには

一瞬で親近感が湧くし、何故こんな行動を取るのかという疑問がぜんぜん出てこないくらい「わかるー!!」の多い方でした


いろいろな人のいろいろな基の解釈があるのでこれは石巻流ですが…


「自分の人生を自分で責任取れない人」

が、私の中でのファーストインプレッションでした


たぶん、幼い頃から「自分は●●だから」を許されてなかったのだと思います


だからこそ

「世間的には●●だからこれを選ぶ」

「いろんな人がそう言ってるからそう考える」

「お父さんがこう言っていたからこれは正義」

みたいなところがあったのかなと


そしてだからこそ

罪を犯した=誤った行動をした 自分に対して、存在を許容するための理由がバグってしまったのかなと


お母さんを守るためだったからという正当化

のんちゃんを守れる存在だから生きていていいという存在意義

お父さんという人が言ったことに従っただけだから、相手側が悪い人だったから、という、罪の矛盾した許容理由の作成


固めて生きてきたけれど

それは一つとして真実ではなく

思い込み塗り固め必死に積み上げてきたスカスカの塔は

最後崩れ去ったのかなぁ


という

そんな印象です石巻目線


薫さんといるのが好きだったのは

「自分がいないとダメ!」と思わせてくれつつ、「こんな天才でオンリーワンの存在の隣にいられる自分」という一つのステータスを与えてくれる人だったから

心から尊敬してました

最後は自分の世界の許容を超える存在だと思い知らされましたが


ちっぽけで、哀れで、執拗な

愛おしい人間でした、基那央


性の狭間に生きる存在でもありました実は

(これは別に伝わらんでもいいけどあの人が拗れ捻れた理由の一つでもある)


大好きよ

お疲れ様




最後に

今公演を作り上げてくださった全ての皆様に

今公演を支えてくださった全ての皆様に

今公演を見届けてくださった全ての皆様に


心からの感謝を


ありがとうございました


5/29 端緒

基那央 役

石巻遥菜