4DXが当たり前になってきたこの時代にモノクロなんてのはたかが知れると思っていた時がありました
でももしかしたらカラーレスは何周も回って目新しく、カラーでは出せない一つ味があるものだなっと感心させられたそんな映画だった
観た映画の名は「ゴジラ-1.0/C』 読み方はマイナスカラー
鑑賞日は2024年1月13日
場所は最寄りの小牧シネマワールド
人数は劇場の半分ほど
ゴジラ-1.0自体は去年11月の封切日に観に行ってなんて素晴らしいゴジラ映画なのだろうと感動したものだ
是非2回目も見ようと思っていたが12月は忙しく、そうこうしているうちにモノクロ版の上映があるというニュースを聞きその日まで我慢していた
結論から申し上げると…マイナスカラーの方が目から入ってくる感動はより大きくなったように思える
というのも、時代設定が戦後直後ということもあるのか…ゴジラの魔力なのかはたまた別の要因が存在するのか…
モノクロになったことによってより臨場感が増したようになったのは本当に不思議である
これまで観たモノクロの映画はそれこそ説明無用の名作映画、『七人の侍』だけだったのだがそもそもアレは70年前の映画であり白黒が当たり前の時代の映画だ
令和の時代に生まれたCGマシマシの映画とではそもそも求められていた臨場感は天と地の差があるのではないかと思うし作り方も多いに変わってくるだろう
それなのに最初から白黒で作る前提だったのではと思わされる親和性の高さには驚いた
まず冒頭のゼロ戦が着陸するシーンからしてもそうだった
元もこの映画はCGのクオリティが高く、CGだろうなと思いつつも極力実写のような処理が見事なのだがモノクロになると本物のゼロ戦にカメラを括り付けて撮影したのでは?と思えるほどに自然が映像だったのが本当に驚きだった
10年ぐらい前の話だが、パシフィック・リムのようなCGメインの映画の劇中が夜中だったり嵐の中だったり暗めにしているのは晴天みたいな明るい画の中ではCGの違和感が浮き彫りになってしまうからというのを聞いたことがある
勿論、10年後の現代はより技術が進歩しているだろうし晴天の画でも自然に見えるCG技術は確立されているのかもしれないが、カラーレスが親和性を高めたのは間違いないかもしれない
唯一の欠点は主演俳優陣たちの顔がモノクロにはちょっと薄口な気がして物足りないことだろうか?
昭和の名優たちが皆顔が濃ゆいのはもしかしたらそういう点もあったのかもしれないね
こうなると他の作品もモノクロ版見てみたくなる
シン・ゴジラもオルソという名前で期間限定上映していたけど見ればよかったなと後悔…とはいえ、最寄りの映画館ではやってなかったし、いかにマイゴジが異様かの証明なのかもしれない
個人的には映画ではないがウルトラマンやウルトラセブンをモノクロで観てみたい
庵野監督がウルトラシリーズの思い出などを語っていたが、当時白黒テレビで見ていた時はウルトラセブンの色が何色かも分からず、雑誌で赤色ということを知ったんだとか
最近庵野監督セレクトで4話を映画でリバイバル上映していることがあるけど、セブンの名作4話をモノクロ加工して上映してくれないだろう?
絶対都内だけになりそうな予感がするがもしそうだとしたら新幹線代を惜しむことはないと思う