今週は特に見たい映画がない…

 

ないことはないのだがゴールデンカムイの実写映画は漫画原作の実写映画化ということであんまり気乗りがしないというのが本音だったりする

 

とはいえ今日の邦画の漫画原作率というのは思っているとより多く……

先週みた2024年2作品目の映画 「カラオケ行こ!」が漫画原作だったと知ったときは少し驚いたとともに食わず嫌いなのか?と自分を疑いたくなった

 

 

鑑賞日は2024年1月12日㈮ 終業後

人はシアターが半分埋まるか埋まらないかぐらい

よく行く劇場の封切日とは思えないほど盛況だった

 

カラオケ行こ!を知ったきっかけはYoutubeのコーマーシャルだった気がする

最近はテレビよりそっちで知ることが多くなったよね

 

原作があることは知らず、単純に暴力団員と中学生の合唱部部員の組み合わせがどのような物語になるのか気になって観劇しに行ったわけだが想像以上に面白かった

 

正直任侠映画って観たことがあまりなくって、あんまり血生臭いのも好みではないからそこだけ懸念はしてたのだけどそれがギャグ描写で済まされるほどにはマイルドな味付けだったのでダメな人も多分大丈夫だと思う

 

しかしなぜ日本はこんなにもヤクザをエンタメにするのか?

個人的な感覚だがこういった社会不適合な人たちは賞賛させない、憧れる人を出さないため無き者扱いが普通な気がするのだけど、ヤクザ者が主人公の作品は数知れない……

 

ギャグも硬派もあるというこの振れ幅の大きさもさることながら、実在するモノホンのヤクザを怖がる感性がありながらこの扱いというのは非常に不思議だ

 

さて、個人的なヤクザ観はここまでしておいて、ストーリーの方の感想だが導入が面白い

PVで観劇を決めたきっかけである(本人曰く)ブラック企業の社員、綾野剛が演じる成田狂児が歌を上手くなるために合唱部の部長を務める岡聡実にレッスンをしてほしいという所から始まるのがあまりにも荒唐無稽で、映画っていいなと思わされる

 

で、最初は嫌々、当たり前だがビビりまくっている聡実くんが徐々に親しく…もといヤクザ相手に順応していくのが慣れたと思ったらヤクザの怖さを思い知るという緩急の繰り返しが面白かった

 

ヤクザの中年と堅気の中学生……社会的地位抜きにしても犯罪臭いこの組み合わせが密室で二人きりでレッスンする

この漫画の原作は読んだことがないのだがそもそもレディース向けの漫画なのかね??

 

受け手側の問題な気もしなくもないけど個人的にはか~なり御姉さま向けな映画な気がした

 

 

今回この映画を通して知ったことはX Japanの「紅」があんなにも切なく良い歌だったこと

 

劇中でも聡実くんが歌詞の意味を理解することが歌唱力のアップにつながるという下りがあり、度々披露されることが多いのだが結構泣ける歌詞だとは知らなかった

 

X Japanの存在は知っているがアタクシが世代ではない…というよりど真ん中の世代はいつかすら知らない程度にはX Japanのことを存じ上げない不届き者で申し訳ないのだが、まさかこの映画で「紅」に込められた想いに触れる機会があるとは思いもしなかったので、それだけでもこの映画を観てよかったなと思えた

 

現在、映画のEDとして流れたLittle Glee Monsterによる紅をヘビロテしている

影響の受けやすい奴だなと呆れつつも、やはり良いものは良いとしか言いようがなく、こうして物語になるのだから名曲というものの影響力とは計り知れない。