ほんわりした空気も、
陽の下でキラリと輝く、
水をたたえた瞬間的な宝石も
湿度や蒸気、空気の澄み具合も、現場にいる以上に伝わってくる絵画たち。
絵の中で生きている人たちの、言葉遣いまで聞こえてきそうな絵画展。
当時の画家達の間でも絶賛されていた
瞬時を捉える、その「目」(鋭い観察力)を追体験。
・・と楽しんできました ^ ^
白一面・・・ではない、の銀世界に溢れる色合い。
ついつい作品の中の人々の生活ドラマに思いを馳せ、
長いこと見入ってしまう
私の大好きな、こちら、活気ある作品も展示されていました。
モネの時代に流行したジャポニズムの影響もあり
浮世絵の技法を応用した作品も、紹介されていましたよ!
手前に気などを配置することで、視界をふさぎ、そのすぐ後ろに背景を描く、奥行きに遠近法を使わない方法
視点や目線を変えて同じモチーフの絵を描くこと
(・・・上記の絵は、目線の違う角度から描いた連作もあるので)
もう一つ、多くの絵に使われている技法は、点描。
点描とは、線や点で物の形をつくり縁建てていく方法で
パレットではなく、カンバス上に直接、混ぜる前の色を置いて絵を表現する方法。人間の網膜側で、色を組み合わせて観る、という力を活かした技法です。
こうすると、鮮やかな色合いが保てるのです。
・・・これでまだらな光の戯れもいっそう細かく描き出せているんですね。
そして、
国内外のモネの作品を一堂に集めた展示品目ならではの愉しみは、連作。
光の変化を描きたかったための連作。 Grainstacks(
積みわら) のなかから、ここでは2つをご紹介。
朝、昼、日没近くの、 日中の空気と霧という大気を通しての物体の違いなどの描き分けが見事です。
通常は世界のあちこちの美術館に書ぞされている連作が同時に展示されているので、
連作ならではの「時の移ろい」や「空気感の変化」が描かれている様子を目の当たりに出来るところが特徴的だったかな、と思います。
http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/monet_meulesa.html
Grainstacks 積みわら連作
詩人のマラルメは モネに対して
「野原を眺めていて、私は、あなたの絵の記憶を通して風景を見ている事に気がついた。
あなたの絵は、私に、新しいものの見方を教えてくれた絵だ」
と伝えたとのこと。
煙や蒸気がテーマに描かれている
「サン・ラザール駅」は日本でもなじみ深いですね。
http://www.yehar.net/art/Monet16.htm
そして、しっとりとしつつも、どっしりと展示を締めくくっていたのは
睡蓮。
睡蓮に使われている、濃い緑の先の紫に至る色遣いが、水辺の落ち着いた涼しさを運んできてくれました。
モネ展の後、美術館を散策していて、思わぬ楽しむことが出来たのが、3Fに併設されている美術専門図書館(アートライブラリー)。
11時から18時まで、一般に開放されており、美術関係の分かりやすい説明本、西欧絵画や日本美術、陶芸品などの鑑賞ポイントを分かりやすく纏めた本、
画集やデザイン・建築関連の本などがバランス良く所蔵されていました。
ふらりと足を踏み入れた割には、思わず、しっかり満喫。。。
思わぬオマケで得しちゃった気分でした!
久々に、美術の息づかいに触れて
モネの時代や風景の先へとめいっぱいのヨーロッパ旅行気分に浸った後
テラスに出ると、木陰に運ばれてくる、初夏を思わせる風。
モネなら、この瞬間、何を捉えているでしょうか・・・・。
これからの季節、どんどん変化していく
光や輝き、 風の薫や 空気の質感
にすこし敏感になれるきっかけをもらえたかな?
新国立博物館を囲む、都心の緑が心地よく響いた週末でした!







