先日、「中高の先生」を養成する指導プログラム に関する研究
の講演会の通訳に行かせていただきました。
「先生を養成」・・・というとちょっとわかりにくいかもしれませんが、
一流のアスリート であっても
その人がすぐに 「一流の指導者」 になれるとは限らないので
例えば、体育学部で実績のある学生が
指導者への道を目指す場合
限られた大学での養成期間&現場での教育実習期間に
どのように指導する枠組みを組み立てていくと良いか
そのシステム作りに関する研究理論と
イギリスでの実績などに関するお話が中心でした。
指導者を養成していく、というのはすぐに数値化したり
目に見えて比較出来たり出来ない分野であるだけに
その部分を研究テーマとして分析したり
より効率の良い教育手法を編み出していくための研究を行うのはたやすいことではないですよね。
でも、大きな視野からみれば、なくてはならない大切なこと、であると気づかされます。
特に、体育という科目に目を向けてみると
理論的な内容よりも
あくまで 「実技」 や 「実績」
個々人の「運動能力」や「素質」での評価に偏りやすい分
難しいですよね。
しかも、通常の会社とは違って、
「新人だから」と大目に見てもらえる余地や猶予期間って
「教師」についてはありませんし。
”新米”であっても「一人前」の先生である以上
生徒は絶対の信頼をおいてついてくるわけですし。
実は中高の第一種教員免許とかいうものを持っていた私。。
(すっかり離れてしまっているので自分でも今更ながら思い出した、と言う感じです。)
久しぶりに教育関係の話題に触れながら
母校に「教育実習」に行ったときに実習期間があっという間で
極めて「テイスティング」的だったこと
「試行錯誤」の時間がなかったこと
指導教官のやり方、方針、手法、なんて深い部分を相談する時間もなく
あっという間の学校生活だったこと
そのために不安だったり、生徒さんと仲良くなれる期間がもっと長かったらよいのにと感じたことなどを思い出しました。
よりよい教育現場を作っていくためには
よりよい先生への教育を。
そのためには、その教育プログラムの充実と質を向上させる
システムづくりを研究していこう、
というのは、とても大切な流れであると実感しました。
こんな分野も垣間見せて頂ける、通訳という職業に感謝します。
今回お会い指させて頂いた皆様もさすが「先生を養成する先生」と言う感じで
とても良い方ばかり。 良い勉強をさせて頂きました。





ところで今回の通訳、
当初は、「予定されている原稿に基づいてそのまま行うから、講演の通訳は不要、
終盤の質疑応答の部分だけに入ってもらえれば良いよ」
とのことで、前日に入手した原稿に軽く目を通し現場に向かった私。
「最後の質疑応答の部分だけでいいなんて・・・・本当かなぁ・・?」
と思いながら、現場でご本人方と確認したところ
実際は、英字表記のパワーポイントに基づいて説明を行うとのこと。。
最小限に時間を抑えながらも
内容を多くの皆さんに把握していただく必要があるとの判断で
全面的に内容をかいつまんで対応する逐次通訳が必要でした。 ><
時々混同されがちですが
「通訳」は、「単語辞書」ではありませんで、
研究発表なさるご本人の講演内容を
いわばその方の代弁者として
「説明」
する必要があるので
「内容把握」や
その場のオーディエンスとして同席される方の
背景知識レベル (共有知識がどこまであるか、どんな専門の方なのか、どのような目的で講演会に出席しているのか)
を把握することが不可欠なのです。
・・・・・というわけで、直前の予感通り
1時間半前に現場入りしてその状況を目の当たりにした私。
・・・・怒濤の勢いで状況把握に努めました。。。
手持ちのチョコレートを口にしながら
一生懸命血糖値上げて(←自分で集中力とテンションを上げる工夫です・・)
出来るだけの対応はしてみました。。。
今回は、初見の内容で時間的な制約もあり、一杯いっぱい。
客観的な評価は不明ですが、
・・・「本当に急ですがもし可能なら明日のプログラムも」、と早速リピートのご依頼を頂けたこと
そして翌日も
「今後も是非」と言って頂けたので、
チョコレートで脳細胞を叱咤激励(!?)しながら頑張った甲斐はあったみたいです。 ひと安心。
折しもその大学では当日が、合格発表日。
午後からの開始だったので
もう合格発表に集まった人たちの人だかりはありませんでしたが、
胴上げをしてもらっている新入生もみかけ、
すがすがしい気持ちになりました。