今の時期、侘助の重量感のあるお花が、
ぽたりと花器の下に落ちる瞬間

時の流れが とても緩やかです。


落ちたお花も 水に浮かべると

今度は新たな花器の中で

また違った雰囲気を醸し出します。



wabisuke






お茶花にも使われる ワビスケ のお花。 椿の一種です。

祖母の家では 今年は、数十年に初めてという満開 とのこと。




ある瞬間に この重量感のあるお花が

ぽたりと落ちるかたちで散ってしまう事で知られています。



お茶会のために、一輪だけ残してあった侘助の花

千利休にこの最後の一輪を届けるように仰せつかった小僧さん

道中に、ぽたっとお花が落ちてしまったそうです。

非常に大変なことになったと青くなりながらも

大切なお花を届けることの出来なかった 事情とお詫びを伝えたところ


千利休は お茶会で このお花が落ちた枝を生け

その下に お花を添えることで

今お花がつい いましがた 落ちたかのような雰囲気を醸し出し

お茶席に「時の流れ」や「臨場感」を与え


かつ、小僧さんの面目を守った

という逸話があるとも聞いたことがあります。



クリスマスも良いけれど

ときには こんな 「和」 の12月を感じてみる時間もいいですねー。