せっかく配信されている「棘眠」
普段剛チケ集めなんて殆どしないけど、こういうときは参加しときたいなぁ・・・などと思いながら街をぶらぶらと歩く。
「棘眠巨龍~」
「棘眠狙い撃ち暴れ撃ち~」
「棘眠属性理解者~」
などとそこかしこから募集の声が聞こえてくる。
けど、私はその募集に参加出来ない。
なぜなら、私の手持ちの中に、それに該当する装備がひとつもないから。
元々、剛武器に対してそれほど魅力を感じているわけでもなく、その為片手で数えられる程度しかそれを持っていない。
「剛種への道」が無くなり、「剛種適正試験」でしか剛チケを集められなくなって久しい今日、SP武器もあまり作っていないこともあって、剛チケ集めとはかなり疎遠な状態にあるのが現状。
それなりに長い狩人生活において、周りに流されず好き勝手狩りをしてきた弊害(?)がここにある。
HR100を超えるハンターの殆どが所持しているだろう「アルギュ=ダオラSP」ですら、極々最近作ったものだ。
こういう狩りは必然的に「効率」が重視される。
当然、その為に必要な装備は例え「自由区」といえど「常識」として要求される。
そのため、数ある募集にも二の足を踏んでしまうのは仕方の無いことといえよう。
「はぁ・・・参ったなぁ・・・」
ため息と共に諦観の言葉を吐き出す。
と・・・広場のクエストボード付近に見知った人影があることに気がつく。
「こんにちは」
「おひさしー」
「HCフルフル一緒に行く?」
「よろしく~♪」
たまに狩りに一緒する猟団「星空霜焼け軟弱青年隊」の二人だ。
剛チケのことは一旦あっちに置いといて、私は彼らと共に初となる「HCフルフル」を狩りに行くことにした。