強靭な脚がその力を余すことなく大地に伝え、自身の体を押し進めていく。

頭を低く構え二本の角が獲物を狙う。
その穂先を紙一重で避けても質量爆弾と化した巨体に押し潰されてしまう為、回避しきるには余分に動かなければいけない。


攻撃を避けきれなかったのは回避距離を見誤ったのだろうと勝手に結論づけ、私はディアブロスに向かって走り出す。


そして見た。

突進の勢いをそのままに右足を軸にして躰全体での体当たりを。

先刻の衝撃の正体はアレか…。


間合いを誤ったのではなかった。
想定外の攻撃だったのだ。

「剛種適性」を甘くみていた。

「通常より少し強い」程度に考えていたが、認識を改める必要がありそうだ。


今この狩猟場にいるハンターは私と彼の二人だけだ。
彼が狙われている今、援護をするのは私の役目。


私は気合いを入れ直すと、背中の大剣を渾身の力で振り下ろした。