もうじきまた、祭りが始まる。

そして祭りの前には狩猟大会がある。


狩猟大会に参加するハンターは、HRに関係無く全員がギルドから防具の貸与を受け、武器や持ち込める道具に制限がある中如何に早く対象となるモンスターを狩れるのかを競うもの。


本来「競技」として狩りをすべきではない。

ハンターが狩りをするのは、自然の中で人が生きていく為の脅威を一時的に排除したり、生活に必要な物資を得るためだ。

自分達に必要なものを必要なだけ狩る。

狩り過ぎてはいけない。一つの種の絶滅は他の生態系に大きな影響を与える。
その影響を受ける側に私達「人」も含まれているのだ。

人に脅威を与えるとはいえ、モンスターは「悪」ではない。
人もモンスターも、この自然の一部なのだから。



それでもギルドは狩猟大会を開催する。
技術が発達し数多のハンターがいる今では、こうして装備を制限して狩りをする事で個人の技量を確かめられるからだ。

無論、ハンター側としても基本の再確認と、自分達の技量が今どの程度なのか知ることが出来るため、参加する者も多い。


今回の狩猟大会の対象は雌火竜リオレイア。「陸の女王」の二つ名を持つ飛竜だ。



防具は貸与されるため、参加に必要な武器を手持ちの中から物色する。

長い狩人生活で、使わなくなった装備は倉庫に仕舞われていた。


武具はHRに応じて狩りの難度が上がるにつれ、それまで使っていた物では耐えられなくなっていく。

常に私を護ってくれていた防具達。
私の傍らに在り、共に闘ってくれた武器達。


それぞれに思い入れがあって手放すのは忍びなく、倉庫の棚に陳列してある。