京子さんはいつもと変わらず学生達と接しているように見えました。
京子さんは、人が変わってしまった菊田先輩を見て何も感じないのかと思うと京子さんのことが怖くなりました。自分が来る何年も前から、学生を誘惑することを繰り返してきたのではないかと思いました。
菊田先輩に立ち直ってほしかったのですが、
叶いませんでした。病状は悪化するばかりでした。仕事が手につかなくなり、学生寮を出ていくことになりました。最後の日、両親が迎えに来ました。関西の実家に帰るとのことでした。大学はどうなったかは知る由もありませんでした。
上京して早々、ドロドロした人間関係を目の当たりにしました。自分は巻き込まれなくて良かったと思います。
菊田先輩がいなくなった後も、田島は何事も無かったかのように振る舞っていました。
罪悪感を持っている様子は微塵もありませんでした。
程なくして田島と京子さんの関係は会社の知るところとなりました。京子は食堂での仕事を失い、去ることとなりました。
その後彼女に会うことはありませんでした。
田島にお咎めはありませんでした。
田島はその後も私の学生生活に大きな影響を与えるキーマンになっていきます。