そしてある時、二人の関係に気付いてがく然としました。

学生食堂の二階は先輩達の部屋がありました。
私は、食事の準備が終わると京子さんが二階の田島の部屋に行くのを目撃してしまったのです。

やはりそうだったかと思いました。

食堂に隣接している事務所で事務員の五島さんと雑談していると、天井からドスンドスンという音がしてきました。
「また始まったよ」と事務員の五島さんが呆れたように言いました。

その時点で二人が2階で何をしているのか容易に想像できました。信じられませんでした。あのずんぐりむっくりと京子さんが?なぜ?

京子さんは田島の部屋を出ると目立たないように帰っていきました

その後、田島が何事もなかったように事務所に入ってきました。息づかいが荒い感じがしました。 

京子さんにとって田島は「若いつばめ」だと確信しました。