【発売から大分経ってますが一応ネタバレあり】
私、「いい作品だなぁ」のハードルが低いので基本べた褒めです。
数々のゲームをしましたが、つまんなくて途中放棄してるのはサイコブレイク・FF13・初代キングダムハーツってところですね。
だいぶ忘れてました。
発売直後に買ったアンチャーテッド4についての覚え書き。
ヒットシリーズのシナリオゲーにおいて4というのは評判が悪いことが多々ありますね。
逆転裁判とか…レイトン教授シリーズとか…。
いや私は結構好きでしたけどね。
思うに3までで盛り上げすぎてあらゆる伏線を回収した大団円にしてしまうと4から蛇足に思えてしまうのではないでしょうか。
まああらゆる伏線を回収して大団円だった4に批判も多いMGSとかありますけど。
だから3が神ゲーであればあるほど4の制作に悩むのでしょう。
その点fallout4やGTA4(今は5まで出ていますが)や今回のアンチャーテッド4は3で無理に風呂敷を畳もうとしていないというか、毎回違う舞台で完結しているシリーズであるため、4でもそれまでと変わらず楽しめるような気がします。
とにかくアンチャ4はすっごく良かったです。
アンチャと言えばさも「昔からの知り合いですけど?」みたいな顔して全然知らない脇キャラが出てくるのが通例ですが、最初はネイトの兄が出てくると知って「そーいう後付け設定やめろよなーーーwww」くらいに思っていました。
カッターやフリンみたいに一期一会な感じが映画みたいなベタなご都合主義を感じて逆に良かったんですが、兄だとアレじゃないですか。
主人公と関係が深すぎて以前の作品との整合性とか。
まあそういう感じで最初は否定的だったんですが、プレイしてみると意外なほど違和感なかったです。
個人的に少年サムは小生意気で結構ムカつきましたけど。
大人のサムは渋くていいね。結婚して。
グラフィックはとにかく言うことなし。
なぜPS4で出したんだよ…と言いたくなるゲームも多々あるかと思いますが、ノーティドッグはさすがにすごかったですね。
水の流れる洞窟や岩壁など、世界ふしぎ発見で流してもいいレベルのリアルさでした。
光なども気合入ってましたね。
暗い牢獄内とかだと見にくくてちょっとイラついたり晴れた海辺とかだと眩しすぎてテレビの設定をいじったりw
アンチャ1の時から思ってたんですが、ノーティの最近のゲーム(アンチャ、ラスアスのこと)って、いかにいいグラフィックができたか見せたい!自慢したい!みたいな空気をムンムンと感じます。
水の表現が好きなのか、自信があるのかな?特にそれを強く感じますね。
別にだからなんだって話なんですけど、「プレイする映画」としてはグラフィックはある意味シナリオ以上に大事ですから、ノーティもこだわってるんでしょう。
あとグラが進化したゲームにありがちなことですが、ネイト老けたな!
ということで画面には文句のつけようがなかったです。
次、ゲームシステム。
滑り台や鉤縄、ウィンチ等新しい要素を増やしたかったのはわかりますが、正直「目新しい!面白い!」とは思わなかった。
結局ネイトが乳酸をものともせず上を目指す(物理)ゲームじゃないですか、アンチャって。
滑り台があろうが鉤縄があろうが本質はそれなんですよ。
激しいカメラワークやリアルな風景、王道インディジョーンズのようなシナリオこそアンチャの魅力だと思ってるので、システムに関してはスタッフが期待してたであろうほどは喜ばなかったですね。すみません。
あ、でも車の運転はちょっと楽しかった。
アンチャをやってんだかファントムペインをやってんだかよくわかんなくなってくるけどw
まあノーティもマンネリを危惧してのことだったんでしょう。
4はネイトの最後の冒険と公表されていますし、ストーリーの締め的にももうネイト主役の作品はナンバリングでは出ないでしょう。
ちょっと寂しいですが、これで正解だと思います。
ここで無理して5を出すと、冒頭で取り上げた先人たちのように叩かれることになるでしょうから。
まあ、主役をあの人やあの子にして新シリーズ!とかなら出すかも。
宝探しも健在。私こういうのハマっちゃうんですよね〜。
もう一つ会話を集めるサブクエストもありましたが、正直なくてもよかったんじゃあ…。
あとラストについて。
ここだけは私がレビューを読み漁った限り賛否があったような。
私は個人的に好きですよ。
ちょっと寂しい気持ちになったけど…。
序盤のネイトが屋根裏ではしゃいでる場面で色々これまでの冒険を思い出す品があってフラグびんびんでしたが、仕方ないですね。
結婚式の写真や手紙やサリーとサムの写真なんかは微笑ましくてニコニコしちゃいました。
サリーとサムって仲悪かったんじゃ??とか疑問もなくはないですが、きっとこの冒険を通じて仲良くなったんでしょう、多分。
こういう色々がありまして、正直ラスボスのこと何にも覚えてない…。
てか、今もラスボスの名前すら思い出せない。
悔い改めた盗賊ってくどいくらいキーワードに出てましたよね。聖ディスマス。
私、当然ネイトのことだと思ってたんですよね。
悔い改めたというか、盗賊から足を洗うというか。
でも最後までプレイするとこれはダークホースナディーンのことなんじゃないかと。
ラストまでプレイして、ネイトが悔い改めたっていうのはどうもしっくりこないな、と。
辞めた理由が家族(エレナ)のためだからかな。
自省は見られなかったんですよね。
まあ私の個人的な感想なので別に正解は色々あると思います。
勧善懲悪というか「報い」が主テーマだと思うので、ネイトの片手くらい吹っ飛ばしても面白かったんじゃないかなって思います。(本気で)
ネイトってこれまでの作品、控えめに言っても大量殺人者じゃないですか。
それも正義のためとかではなく、始まりは宝物の争奪。
その報いを受けたものの、かけがえのない家族を一番に考えて生きていくとかでいいんじゃない。
このラストだとテーマの割にあまりに都合がよく思えて。
まあでもそういうところも含めてヒーローものの映画なんでしょうね。
サムとサリーが手を組む感じだったのでこの2人の冒険もスピンオフでいいから見たいな。
と、こんな感じ。
べた褒めじゃつまらないと思ってあえて気になるところを書いたけど、本当に強いて強いて言えばってレベルなので、値段分以上楽しめましたし、いい作品でしたね。
まだオンライン?マルチプレイをやってないのですが、これがまた評判いいので楽しみにしてます。
!最後に重大ネタバレ!
クラッシュバンディクー世代だったから2回もプレイできるなんて感動したぜええええええええ!