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pink galaxy

カラフルで光るものがカラス並みに好きです。

(∩^o^)⊃━☆゚.*・。



職場に急に欠員が出て、ここ一週間ちょい忙殺されておりました。
と言ってももともと残業の少ない仕事ですから少しくらい仕事に追われてもたかが知れてますし、私が体力なしの根性なしなだけで、一般の社会人からすれば全くたいしたことないのだと思いますが。
まあそんな感じで行き帰りの電車でも爆睡、家に帰ってもすぐ寝る準備(一定時間寝ないと何もできないタイプ)だったので、続きの記事を書けずにいました。

書くにも期間が空いちゃって感動が薄れてるかなーと少し心配しましたが、今でもしっかり覚えてた。よかった。
なんとか職場の混乱も収まり、徐々に日常を取り戻してきたので続きを行きます。


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第一幕開幕。
第一幕は前回の記事のあらすじでいうと、1~5の場面にあたります。
時間も確か一番長かったはず。
ちなみに、歌詞は全てイタリア語ですが舞台の両脇の細長い画面に日本語訳が映るので意味がわからず退屈することはありません。
以前能を観た際、意味不明で眠くなってしまった苦い思い出がありますが、その点は安心。

場面はカヴァラドッシの働く教会からスタートします。
もうすでにこの時点で大道具に感動しきり。
多分演劇の舞台って観客が思うほど奥行きがないと思うんです。
(新国立劇場には及びませんがかつて部活の発表でとあるステージに立った記憶では)
それを巧みに広く見せる大道具。
教会の内壁や祭壇のセットは多分手前側が高く奥側が低くなってたように見えました。
断言できないのはあまりに遠近感が自然に融合してて、もしかしたら違うかもしれないとも思えるからです。
近くで見るとトリックアートのような奇妙な壁になっていたのでしょうが、元々の遠近とそうやって人工的に作り出した遠近感が観客席から見て実際以上の奥行きを表現していたのだと思います。

大道具を舐めるように見ている間にアンジェロッティがふらふらと現れました。
逃亡中ですね。
そして聖堂の中へ隠れ…。
今度は陽気そうな堂守が入れ替わりで現れました。
この人は結構いいキャラしてました。

堂守が窓のカーテンを開ける動きをすると窓の形の光が壁に移り、その角度から早朝だろうなと思える演出がされていました。
大道具の次に感動したのはこの照明。
後々スカルピアの部屋でもこの窓と光の演出はありましたが、光の角度や色で時間帯や気温までもを感じさせる手法にいたく尊敬の念を感じました。

さていよいよカヴァラドッシが出てきます。
堂守よりやはり恰幅もよく、威厳がありました。
一目で、あっこの人はヒーロー役だな、とわかる見た目。
まあその後堂守となんやかんやあって(全部書いてたら記事が多数になるので)、アンジェロッティと再会します。
男同士ですが二人でデュエットのように歌う姿はさすがに圧巻。
しかしアンジェロッティがやや声量等でカヴァラドッシに負けていたのはやはり本場の力ということでしょうか。
何と言っても声の伸び。
私自身歌は好きな方に入りますし趣味でもありますが、彼らと比べると鼻歌にも及ばないでしょうね。
絵に描けそうなビブラートで聴き入ってしまいました。

その後やっと主役のトスカが登場です。
その存在感や華や歌唱力はカヴァラドッシを越えるものでした。
が、登場の際、鍵のかかった教会の外から「マ~~リオ~~~~!」と超高音で何度も呼びかけるところは少し笑った。

まずトスカを見て気になったのがその衣装とアクセサリー。
もうすんっっごいキラッキラ!
私三階席だったんですよ?何十メートルも離れてたのに。
なのにネックレスの石一粒一粒、ドレスのスパンコール一粒一粒が数えられるくらい輝いていました。
あれはスワロフスキーか何かでしょうか。
光り方が尋常じゃなく人工的だったので、予算とかの関係を抜きにしても本物の宝石ではないと思います。
イミテーションより本物の方が輝きが上なのは実感として知っていますが、やっぱり天然物は光り方も自然なんですよね。
あんなに粒がわかるほどは光らない。
かと言って粗悪なガラスやプラスチックならもっと光らない。
あれは一体何だろう…。
とにかくアクセサリーやドレス飾りの素材が気になって気になってしばらくは台詞を読むことすら忘れてトスカを追っていました。

このトスカは劇中ではやきもちやさんと言われていましたが実際はそんなもんじゃありません。
はっきり言ってかなり直情的でヒステリックとも言える女性でした。
まあ他の美しい女性(アンジェロッティの妹)をモデルに絵を描いていたカヴァラドッシが悪いっちゃ悪いのですが、扇を投げ捨てカヴァラドッシを恫喝する様は典型的あっさり日本人の私には「ウッ」とくるものさえあります。
とは言えその炎のような怒りは歌にも反映され、非常に熱情的で激しい歌声はこれまでのカヴァラドッシやアンジェロッティの歌とは比べ物にならない魅力がありました。
やはり歌は感情ですね。

カヴァラドッシはなんとかトスカの誤解を解き(他の女性をモデルにしたことは事実ですが)何度も何度も愛をささやかされ、夜に別荘で愛を語り合う約束までし、やっとのことでトスカを追い出しました。
この時点でむせ返るような愛の言葉に胃もたれしていた私はちょっと安堵。
カヴァラドッシは城の大砲の音で脱走に気づかれたと悟り、アンジェロッティを自分の別荘に連れ出し匿います。

ここで悪役の登場。
三人目のメインキャスト・スカルピア(警視総監)です。
威厳と存在感で言えば正直カヴァラドッシより上とも言える。
歌声はどっこいどっこいかな。
声量はやや上か。
いかにも悪役でしたたかで変態的(※スカルピアは変態です)な渋い声がよかった。
アンジェロッティを追って教会まで来たスカルピアは堂守を叱りつけ、部下に手がかりを探させます。
堂主が半開きの聖堂の中から扇を見つけ(逃亡の手助けをしたアンジェロッティの妹のもの)、スカルピアに渡すと紋章ですぐにそれが手配犯の妹のものだと気付きました。
そしてカヴァラドッシがアンジェロッティを連れて急いでどこかに逃げたことも。
さすが警視総監。
そこに今夜の予定が変更になったとカヴァラドッシに伝えに来たトスカが現れ、スカルピアはこの扇を利用することを思いつく。
スカルピアはトスカに「カヴァラドッシはこの女と浮気してるからここに扇があるんだ」と焚き付け、トスカはまたしても激昂
本当に動物的で激しい女である。
ただ今度は怒りのみならずトスカが悲しみにくれる様子も描かれており、力ない(と言っても芯はしっかりしているけど)歌声も新鮮で、声を張るだけではない「演劇」なんだなあと思い知らされました。
俯いたり座り込んだりしたままあんなに歌えるのはすごい。

スカルピアはトスカがカヴァラドッシを問い詰めるために向かった先へこっそり手下を尾行させることにします。


その後場面は切り替わり、城の中。
ナポレオンを王制側の軍が破ったことを祝う式典でトスカが歌姫として登場しました。
(その場面は描かれていませんでしたが)恐らくカヴァラドッシを問い詰めて真相を知った後ですね。
浮気ではなく旧友を匿っているのだと。
気が鎮まったトスカは歌姫として荘厳な舞台で立派に役を果たしました。

同時に舞台の端の方でスカルピアが式典には目もくれず、観客席を向いてトスカに対する欲望を一人歌っています。
まあスカルピアが式典に興味なく、トスカをいかに自分のものにするかに思案を巡らせている表現でしょう。
ニヤついた、という表現の似合う顔ですがやはり歌は逸品。
轟く、という感じで低く粘度のある歌がホールにビリビリ。
私主人公より悪役やアンチヒーローに惹かれることが結構あるのですが、スカルピアの底知れないずる賢さや自信の強さみたいなものにはゾクゾクきましたね。
式典の合唱とスカルピアの独白がなんとも言えず絡み合い、うまい具合にハーモニーになっていました。
これからの暗い展開を予想させる意味深なシーンで幕が下りる。


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ここで第一幕了。
閉じた幕の隙間からトスカやスカルピアやカヴァラドッシ役の歌手たちがちょろちょろ出てきてお辞儀。
拍手はすごかったですね。爆音。

ちょっと思ったんですがあの「ヒューヒュー!」や「ブラボー!」みたいな掛け声は常連さんですか?
それともサクラ?
私みたいなど素人にはタイミングもわからないし周りの目も気になって、もちろん叫ぶ気はありませんでしたが、一般の観客が声を上げるのって勇気がいると思うんですよね。
でもサクラってのもなんだか変…。

続きが気になるもここで休憩が入りました。
劇場の外では休憩中シャンパンとか飲めましたよ(有料)。
私は水でしたが。

次回へ続く。