たまねぎには血や気の滞りを改善し、体を温める作用があります。

 

 気の巡りがよくなると消化が促進されて、胃もたれや食欲不振、おなかのハリなどが解消されます。

 

 また、血中コレステロールや中性脂肪の代謝を高めて、動脈硬化や血栓などの生活習慣病を予防します。

 

 切ったときに目を刺激する辛味成分の硫化アリルは、ビタミンB1と結合して、疲労回復効果を高めます。

 

 加熱すると変化するので、生食がおすすめです。

 

 

 普段は捨ててしまう茶色い皮の部分は、ケルセチンというポリフェノールを多く含みます。

 

 抗酸化作用はビタミンEより強く、細胞や血管の老化を予防したり、血圧を下げるなどの効果があります。

 

 アンチエイジングを期待するなら、1日5gほどを煎じて飲むとよいでしょう。

 

 体にたまった消化不良物質を、中医学では、「痰」という毒素の一種ととらえます。

 

 痰がたまると、血中コレステロール値や中性脂肪の値が高くなります。(痰飲タイプ)

 

 たまねぎにはこの痰を排出を促す作用があります。

 

 【体質】気滞、瘀血、痰飲

 【五性】温

 【五味】甘 辛

 【帰経】肺、胃

 【主な作用】消化促進、胃もたれ、食欲不振、おなかのハリ、生活習慣予防

 【主な栄養素】カリウム、カルシウム、ビタミンB1・B2・C,硫化アリル

 

 

 

 

 

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