不倫夫が契約していた部屋

 

私の最初の結婚生活が

夫の不倫をきっかけに壊れるまでを書いています。

 

 

再構築を決めてから

お互いを気遣いながら過ごしましたが

 

あまり

思うようにいかず

 

 

そうしている間に

タケシの水面下不倫がはじまりました。

 

 

 

行動は慎重になり

言い分けは巧妙になり

 

様子はおかしい 

 

でも

証拠が無いんです。

 

 

それで私は

 

タケシが借りていた部屋を

見に行くことにしました。

 

 

 

その日は、仕事を定時で切り上げ

実家に行き、車を借りました。

 

 

近場で乗られてるだけの小型自動車

 

ペーパードライバーだった私も

すっかり運転に慣れました。

 

 車

 

 

不倫マンションは

タケシの実家に近いエリアにあり

 

私が暮らす場所からは

車で約25分〜30分

 

 

電車でも行けますが

駅から少し離れているため

 

車で動く方が楽でした。

 

 

 

マンションの周辺を一回りしてから

 

目の前の公園に車を止めて

外から観察する。

 

 

キレイな賃貸マンション

 


エントランスホールにロックはなく

建物内に入ることができました。

 

 

 

マンションの郵便受けを確認してみる

 

タケシの姓は見当たらない

 
 

『解約したのかな…』

 

気になったポストをのぞいていると

 

 

後ろを人が通り過ぎて

 

 

振り返ったら

 

 

エレベーターに向かって

あの女が歩いていたんです。

 

 ハイヒールハイヒール スカートセーター

 

 

 

私はポスト前のゴミ箱から

捨てられたチラシを適当に掴み

 

エレベーターを待つ

不倫女ナナコを追いかけました。 

 

 走る人

 
 

斜め前に

女っぽい服を着たナナコが立っている。

 

 

チラシを読むフリで私は下を向いているから

こちらを見ようともしない。

 

 

エレベーターがきた。

 

 

乗り込んで

 

ナナコが③を押した後に

私は別のフロアのボタンを押す

 

 

3階に着くまでが 長くて長くて

 

 

息を吸ったり吐いたりする音で

私だと気付かれそう

 

 

頭の中にドクドクと

血が行ってる気がして

 

 

緊張で吐きそうでした。オエー

 

 

 

3階に着き、ナナコがおりました。

 

 

扉が閉まりそうなタイミングで

私も外に出て

 

静かに追いかける 走る人

 

 

 

ドアノブに鍵を差し込んでいるドア

ナナコが見えた。

 

 

思い切って

 

私は声をかけました。

 

 

「〇〇ナナコさんですよね?」

 

「〇〇タケシの妻です」

 

 

不倫女は細い目を開いて

顔を引きつらせました。

 

 

「……」

 

蛇みたいな顔


黙ったままで、何も答えません。

 

 

 

 サーチ メモ メモ

 

不倫女は嘘をつき慣れています。

 

言ってることを信用したらダメです。

 

 バツレッド ブー

 

 

それから

黙っている時は

 

反省しているのでも

驚いているのでもなく

 

だいたい

言い逃れの作り話を考えていますからね。

 

 

つづきます

 

 

Sara