さっきのこと。
昨日の夜22時に、旦那との旅行で札幌から帰ってきたばかりで
疲れていたけれど、それはそれで楽しくて、
良い思い出になったなって思い、旦那も十分に色々とやってくれ
こんな日々が続けば幸せだなって思っていた。
で、今日の朝、さっき。
旦那を店に送っていったあと、犬の散歩のリードを忘れたことに気がついて、私は店に戻った。
車を止めて、旦那がリードを持って出てくるのを待っていた。
すると目の前に、旦那が浮気していた女Bが現れた。
髪型を変えていて、白いキャップをかぶり、マスクもしていた。
でも私はすぐに女Bだと分かった。
そして向こうもすぐに私に気づいた。
私を見て目を細めて笑った。
ただでさえ細い目が、さらに細くなって線みたいになっていた。
挨拶でもするような、まるで知人に会った時のような笑顔だった。
そのあと女Bは私の車の横を通り、後ろに回り込んだ。
ちょうどその時、旦那がリードを持って店から出てきた。
すると女Bは、店の陰に隠れるように回り込みながら、旦那の方を見て歩いて行ってしまった。
旦那を見たかったのか。
少し髪を切って、髪の色も変えて、おしゃれした自分を見せたかったのか。
何を考えていたのかは分からない。
でも、わざわざ旦那の店の前を通らなくても、駅にも行けるしコンビニにも行ける。
何の用事でも、店の前を通るより裏の遊歩道を通る方がずっと自然で安全だ。
だからこそ、私はとても気味が悪かった。
ちょっと見てやろうと思ったのか。
声でもかけられると思ったのか。
それとも店に入ってみようとでも思ったのか。
考えれば考えるほど、恐怖しかなかった。
女Bは、旦那と一番長く続いていた相手だ。
3年も会っていて、週に2回の時期も長かった。
もう自分の男、くらいに思っていたのではないかと、私は今でも感じる。
私が女Bの存在を知り、旦那をボコボコにして呼び出した時、
女Bは
「この人才能あるんで、店は続けさせてやって下さい」
と、まるで妻のようなことを言っていた。
旦那を最初に誘った時も、かなり積極的で直接的だった。
「私、いったことがないんです」
と誘ったような女だ。
しかも、男が途切れたことがないようなことまで言っていた。
そんな相手だから、今回何をするつもりで店の前を通ったのか、恐怖でしかない。
以前、女Bは私に
「怒ってないですか?」
と何回も聞いてきたことがある。
用があるなら私に、と言っておいたら、実際に何度か電話もしてきた。
今の旦那と私の様子を探るようなことも聞いてきた。
あの時の私は、旦那が結婚していることを言っていなかったのが悪いのだから、と思って、普通に接してしまっていた。
旦那が出てきた時には、女Bはもう角を曲がったあとだった。
私は普通に「ありがとう」と言ってリードを受け取り、お茶まで持ってきてくれたのでそれも受け取った。
でも、そのあともしばらく車を動かせなかった。
どうしたんだろう、ずっと止まっていて、と旦那が見に来たので、私は
「角を見て!さっき女Bがいた、まだいるかも」
と言った。
すると旦那も顔色が変わって、えっと言いながら見に行ったけれど、もういなかった。
そして
「何でいるんだろう。気持ち悪いね。ごめんね」
と言った。
でも、結局こういうことなのだと思う。
店のすぐ近くに女Bも女Cも住んでいるし、女Aは実家があって行ったり来たりしている。
旦那にしてみれば、今はもう私に忘れてほしいし、自分でも本気で忘れてしまいたいのだろう。
負の記憶でしかないと、旦那はよく言う。
でも、こんなに近くにいて、こんなふうに遭遇するのだから、忘れられるはずがない。
旦那はきっと、私の機嫌が悪くなることや、私の気持ちが離れてしまうことが一番怖いのだと思う。
店には様子を流している電話もあるし、防犯カメラも3つあるし、録音機まである。
そのあと旦那はお客さんに接しながらも、明らかに無口になって、ずっと何か考えている様子だった。
でも私は、やっぱり思ってしまった。
理不尽に嫌な思いをし続けるのは、結局いつも私なんだなと。
普通に平穏な気持ちで暮らすなんてもうやはり無理なんだろうなと
とても暗い気持ちになった。
店を旦那が続ける限り、ずっとこんな嫌な思いが続くのだろう。
何十年も続けてきて、常連さんだらけの店だ。
ここをやめてよそに移る事も何度も考えてきた。
でも、ここがあまりにも今のお客さん達がたくさん来てくれている。
本当に、なんて馬鹿なことをしてくれたんだろうと思う。
女Bは、そんな関係を続けながら、旦那の本当の名字も知らなかった。
どこに住んでいるかも知らなかった。
彼女がいるかどうかさえ聞いてこなかった。
でも本人は
「私もずるいんで、何も聞かないんですよね」
と言っていた。
それはつまり、配偶者がいるかもしれないと思っていたということだよね、と私は思っている。
もちろん一番悪いのは旦那だ。
だからこそ、財産はすべて私に没収されたし、旦那は今もずっと謝り、気を使い続けている。
でも今回のことで、私は思った。
女Bを少し野放しにしすぎたのかもしれない、と。
あまりにも悪びれていない感じが、ただただ怖かった。
女Cには、弁護士を入れて誓約書を書かせている。
それは、女Cが店の前で旦那を呼び止めた時に、私が
「この人、終わらせるつもりがない」
と思ったからだ。
そして今回、女Bにも同じ恐怖を感じた。
誓約書を送った方がいいのではないか、とまで思った。
そうでもしないと、私の気持ちがまったく落ち着かない気がする。
また旦那を見張るような日々が続くのだろうか。
そう思うとうんざりする。
でも女Bの住所は知らないし、名前の漢字すら知らない。
女Bは、旦那の他のお客さんの知り合いだという。
その人にすべてを話して、きちんと誓約書でも送った方がいいのだろうか。
旦那の方から、もう女たちに何かすることはないのだと思う。
でも、もし向こうがまた変にうろついたり、気を引くようなことをしたらどうなのだろう、と考えてしまう。
旦那は昔から「新しい女」に弱いところがあった。
あれからもう2年半になる。
だから、ふとした拍子に、女達を見て、惜しいことをした、みたいな気持ちがよぎるのではないか。
そんなことまで考えてしまう自分が嫌になる。
今さらまた、こんなことで悩むなんて。
終わりたいのに終われない。
昨日まで札幌にいて、少し楽しい気持ちになれていたのに、その次の朝にはこれだ。
私は、いつになったら本当に終われるのだろう。
また悩む日々が続きそうで、本当に悲しい。