6月末からオンエア開始したセブンイレブンフェア x GLAYのCMを監督しました。
こちらのフェアでしか入手出来ない特別版DISC用に、GLAYのドキュメンタリー&MV『DEMOCRACY MOVIE』も作りました。
GLAYの皆様とは初めてのお仕事。
今年でデビュー25周年、日本の音楽界を引っ張ってきた方々、どのように接したらいいか撮影前に考えていたのですが、
そんな心配が皆無になるほど皆さん良い人達過ぎて男惚れしました。
CM撮影の後に大阪のライブ会場でも撮影したのですが、
ライブスタッフだけでなく、我々ドキュメント班一人一人にも気を使って頂いて、ただただその懐の深さに驚かされました。
そんなGLAYとの仕事で思い出したのがハリウッドスターのトム・クルーズ。
自分がロサンゼルスで映画の勉強をしていた時、大学の授業だけでなく色々なハリウッド映画の撮影現場に潜入して勉強していました。
初めは撮影現場が見れるなら手段は選ばず、エキストラとかもしていて、知人のつてで「コラテラル」という映画の現場に潜入。
マイケル・マンの撮影の仕方を直で見れたのは大きな勉強になったのと同時に、ちょっと特別な出来事が。
数日撮影している中で、たまたま立ち位置がトム・クルーズとジェイミー・フォックスの真横に。
テイク間の待ちの間、流石にメインの役者に声を掛けるのはよくないと理解していたのですが、横にいた女の子が話しかけたから、じゃあ自分も一緒にと参加。
本番と本番の間で集中しているのに、トム・クルーズは凄く気さくに会話してくれました。
その後、女の子の立ち位置が変わって自分と二人だけになっても、映画の撮影について色々と教えてくれるナイスガイぶり。
ラストサムライの現場も行っていたのでその話や、コラテラルの白髪のカツラの値段やら睡眠時間の話。
今でも鮮明に覚えているくらい、色々な話をしてくれました。
どこぞの何者かも分からない只のアジア人のエキストラに対して、
ハリウッドのスーパースターが丁寧にかつフレンドリーに会話してくれる。
今回のGLAYとの仕事でも思いましたが、両者とも長い間このエンターテイメントの世界で作品を作り続けているからこそ、
作品を作り上げるのは、個の力だけでは難しいというのを理解しているという事ですよね。
スタッフ一人一人、エキストラも含めて、全てが作品作りの大事な部分を担っている。
だからスタッフ全員に対して真摯に向き合う。
GLAYは更にそこにファンという大きな存在も大切にしている。
(これは『DEMOCRACY MOVIE』の中にも込めました)
今回の仕事は、自分の若かりし頃の記憶も思い出す大変勉強になった作品でした。
一人では作品は作れない、それもまた映像作りの面白い面ですね。
P.S. トムと話している真横にジェイミー・フォックスもずっといたんですが、
ジェイミーは一言二言しか言葉を発してくれなかったです。押忍👍