これと言って、何もない。
平日ってそんなもんなのか?
いや、何かあったはずだ。
何か見てはいる、聞いてもいた。
しかし思い出せない。
何があったかを思い出せなくとも
何かいいことを聞いていたとしても
今日が無事だったならそれでいいじゃないか。
みんな日々楽しみにしていることはあるかい?
俺にはあるぜ。
ただそれが何か思い出せないだけだ。
きっと今日もいい日だった。
だって無事にブログをかけているからな、、、。
「THELOSER」~THEコウタ・祭りのあと~
一服し終えた俺たち。THE負け組。
いよいよ、俺らのリハーサルが始まる。
他のバンドのたくさんの荷物、楽器が置いてあるステージ横。楽屋。
俺らはそこにいた。
しかし、りゅーたの顔は白い。
だが、もうやるしかない。
前のバンドの片付けが終わり、俺らは初めてステージに立った。
たった地面から数十センチ。
たったそれだけ高くにいるだけ。
それなのにこの特別感。
何でもできる気がした。
楽器のセッティングが終わり、マイクの確認。
喉に障子が貼られたと勘違いするほど、
声が出なかった。
全て初めて。何もかも。
全て新鮮に感じた。
それじゃ、曲で確認してくださーい。
ライブハウスの方が言った。
この時はまだ知らなかった。
こんなにもこのリハーサルが大事な事だったとは。
ただ無我夢中で曲で確認した。
というか、ここで本気を出していた。
全曲やった。
何より、確認のためだったのだろう。
この色鮮やかな照明がとにかくよくて白目をむいた。
どう?返しとか問題なさそう?
返し?なんだそれはと思ったが
はい!最高です!
てな感じで答え、リハーサルを終えた。
これが命取りだった。
その後、他の出演バンドと顔合わせをし
えーと、今回初ライブの負け組さんでーす。
と、ライブハウスの方に紹介された。
少しディスられた気もしたが、
THE負け組です。お願いします。
と言った。
顔合わせをするとすぐライブが始まる。
俺らはトップバッター。
負け組さんお願いしまーす。
THE負け組だが。ステージ横、楽屋で俺らは出番を待った。
ライブハウス内のBGMが大きくなっていく。
それまで聞こえていた、周りの雑談の声が消えていく。
照明は消え、より一層テンションが上がっていく。
そしてTHE負け組がステージに上がる。
上がる前俺は、屁が出た。
きっと力んでいたんだろう。
それぞれの位置につき。
手を挙げるとBGMが消えた。
目の前には大勢のお客さん。
お客さん、、、、?あれ。
目の前には数十人。
しかもさっき顔合わせした時にいた他の出演者だった。
ちゃんとしたお客さんは0。
とりあえず、歌った。
一曲目、全然覚えてないが
今宵も集まるステージに俺らが、、、、
的な歌詞の曲を歌った。
リハーサル同様、無我夢中で歌った。
「街を出よう」を二回歌った覚えがある。
そのくらいステージ上は楽しくて、特別感があって最高だった。
たったこんな数十センチ高くいるだけ、それだけでこんなにも楽しかった。
初ライブが終わり楽屋に戻った。
演奏はというと、グダグダに終わった。
間違えなかったとこはなく、
俺のベースも途中どこをやっているか分からなくなり、歌詞も忘れた。
T・ギャラガーはギターを途中で弾くのをやめていた。
りゅーたはスティックを落とし、姿と音を少し消した。
けどなんだこのスッキリとした感じ。
昔やっていた少年野球でランニングホームランを打った時。
階段の上から飛びながら二重飛びをした時。
詰まったトイレをスッポンで解放した時。
いや、そんな比ではなかった。
バンド最高!
ただそれだけ。それが全てだ。🙁
絵文字も覚えた。
こんな感じで初ライブを終えた俺ら、THE負け組
それと同時にメンバー募集を始めた。
すると、音楽サイトにてすぐにメンバーが見つかった。
「ケンタ」だ。
明らかに俺らよりレベルが高いと思われる彼に俺らは期待し
さらなるバンドのレベルアップを想像して、心が躍った。
そのケンタとの初対面。頼む!いい人であれ!