前期の授業で取り上げる作家(時代でいうと18世紀くらいまでかな)の中から1人選んでレポートを書く(といっても感想程度でいいみたいだけど)ので、誰にしようかと考えた結果、ジョン・ダンで書くことにしようかと思う。彼の詩は女への愛を歌うものでも、直接的に美しい比喩にはあまり頼らず、珍奇な比喩、いわゆる奇想や屁理屈じみた理屈を通して表現していて、T・S・エリオットも彼のコンパスの比喩を賞賛している。(不変の象徴として当時から用いられてはいたようだが)
自分はあまのじゃくなので、美しい言葉で美しいものを語るのでも、理屈っぽい言葉で理屈を語るのでも、奇妙な言葉で奇妙なものを表現するのでもなく、愛という単純なものを歌うのに遠回りするダンに惹かれた。シェイクスピアのソネット21番なんかの大仰な比喩への反感もそういう意味で心惹かれたが、あまのじゃくなのでシェイクスピアよりもダンを選んだ。