中王国時代、首都として栄えたルクソール。その後メンフィスに首都が移ってからはさびれてしまい、町は砂に埋もれてしまいました。。ところが、18世紀にナポレオンが遠征した際再発見され、古代の栄華がよみがえりましたメラメラ


町はナイル川をはさんで東西に分かれ、東は「生者の都」、西は死者が埋葬された場所であったことから「死者の都」とよばれています。


午前中は「死者の都」を観光。


東側にあるホテルからナイル川沿いをひたすら走り、西側へ行く橋を渡り、またナイル川沿いを走ること約1時間。ツタンカーメンなど数十人のファラオ(国王)が葬られた「王家の谷」に到着。

ここはリビア山脈が侵食されてできた場所で、見上げるような高い山々は砂漠地帯とはまた違った雰囲気。


ルクソールはカイロと違って冬でも日中は暑く、30度超えあせる王家の谷はほとんど強い日差しを遮るものもありません。日傘大活躍カサ


現在では63人のファラオのお墓が発見されていて、一部一般公開されています。1枚のチケットで3つのお墓まで入れます。でもツタンカーメンのお墓は別料金お金 

王家の谷は1年前から内部だけでなく一切カメラNGになってしまいました。。ガッカリ。


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チケット売り場からお墓が点在する場所まではトラムで移動。オンシーズンだけにすごい人・人・人男の子

私たちはガイドさんおすすめのトトメス3世、ラムセス3世、ラムセス9世、そしてツタンカーメンのお墓に入りました。


トトメス3世のお墓は最も遠い山の中腹にあります。急な階段を上り入っていくと、壁にはパピルスが貼られたみたいなレリーフが彫られていました。玄室には「死者の書」が描かれていました。


次いでツタンカーメンのお墓へ。

このお墓はツタンカーメンが若くして亡くなったので規模が小さかった上、すぐ上にあるラムセス6世のお墓でカモフラージュされていたため盗掘を免れ、1922年に豪華な装飾品とともに発見されました王冠2

内部にはミイラを納めた人型棺と本物のツタンカーメンのミイラが安置されていました。ツタンカーメンのミイラは脆くなっているので、お墓から移すのをやめたらしいです。壁にはツタンカーメンと妻アンケセナーメンのレリーフが彫られていました。副葬品の数々はカイロの考古学博物館に展示されています。

それにしても他のファラオに比べ、本当に小さなお墓でした。


ラムセス3世、9世のお墓はともに非常に大きく、色鮮やかに残ったレリーフがとってもキレイでした。写真に撮れないのが残念。。


日差しでくたばりそうな中、車で移動し、お次はハトシェプスト女王葬祭殿へ。


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参道のずっとずっと先に見える崖を利用した3階建ての葬祭殿は壮麗そのもの目

あまりに長い参道はトラムで移動。さらに階段を上った先に礼拝堂や数々の柱、壁には女王誕生などを描いたレリーフが彫られています。

トトメス3世の摂政として実権をにぎったハトシェプスト女王は20年もの間豪腕を発揮。その間には交易を積極的に行い、国の経済に大きく貢献したそうです。その結果がこのビッグな葬祭殿になったんだなぁ。。スゴイ。


かなりヘロヘロな体調のなか、さらに車で移動し、アラバスターなど石材を利用した容器や飾りものを手づくりするお土産へ連れていかれる。


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次いでメムノンの巨像へ。

アメンヘテプ3世の葬祭殿前にあった2体の巨像で、右側の方はずっと以前、地震でひび割れてから夜明けになると音を発するようになったとか。でもその後修復され、以来音は聞こえなくなったそう。


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そして、やっとランチタイム。お豆とお肉を煮込んだシチューみたいなものとエジプトパン、ごはんなどなど。デザートはバナナ丸ごとバナナ


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この後は「生者の都」である東側へ移動し、観光はまだまだ続く・・・。もうすでにバテバテで車の中では熟睡ぐぅぐぅ


気づくとルクソール神殿駐車場に到着。

ここは新王国時代アメンヘテプ3世とラムセス2世が建設したもので、都が他に移った際荒れ果ててしまったのですが、ツタンカーメンが修復させました。


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まず目に飛び込むのが、巨大なオベリスクとラムセス2世の座像。オベリスクはもともと2本ありましたが、1本は現在パリのコンコルド広場にたっています。


中へ進むと、高さ19mの巨大な柱が並び、ツタンカーメンとアンケセナーメンの仲むつまじい座像もあります。

さらに大きな中庭やかつてローマ皇帝を崇拝するのに使われた場所など、神殿の巨大さには圧倒されました。


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そして最後の見所、カルナック神殿へ移動。2000年かけて大増築されたエジプト最大級の神殿。

先ほどのルクソール神殿はこのカルナック神殿の副殿にあたり、かつてこの2つの神殿は参道で結ばれていました。


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参道には牡羊の頭をしたスフィンクスがずらりと並び、ハトシェプスト女王など数人のファラオが築いた神殿がいくつもあります。


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ハトシェプスト女王がお父さんのトトメス1世に捧げたオベリスクもあり、かつてはその先端に金箔が貼られキラキラキラキラ輝いていたそうです。


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人々がカラダを清めた「聖なる池」の近くには、スカラベの石像があり、この周りを7回半時計周りに周ると願いが叶うといわれ、やってきました。スカラベとは糞ころがしのことで、糞を転がす姿が太陽を押し上げているように見えることから「聖なる虫」と崇められ、再生と永遠の象徴と信じられていました。


夕方5時、日差しもやっと和らいだ頃、これにてルクソールの観光終了。西と東を1日で周るのはかなりヘビーな日程らしく、2日かけて半日ずつ周るのがいいみたいです。確かにガイドさんもお疲れでしたショック!

この日は夕食もそこそこに10時間くらい寝ました。そのおかげですっかり体力復活グーできました。