くらーい海の底から這い上がっていくように
毎日少しづつ
気持ちを整えて過ごしていた頃
母の入院生活も、はや1か月が経とうとしていました。
2度目の大きな手術も乗り越え
母の痛みも軽減していくそうで、
これからはリハビリの問題がありました。
母は言葉が通じません。
リハビリの内容は、手術した足に体重を徐々にかけていくことからでした。
『まず20%力いれてー。じゃぁ徐々に50%いれてー』
というようなリハビリなんですが
出来るはずもなく
がっつり立とうとしてしまいます。
リハビリの概念もありませんし
自分は歩けると思っています。
通常ならこの後、転院する先を選択するのですが
リハビリ病院、地域連携室のある病院、老健などリハビリを主とした病院は
すべて母の受け入れを拒否しました![]()
リハビリしないと寝たきりに。
病院でも自発的なリハビリはゼロ。![]()
多発的に出来る事、関節が固まらないように動かすくらいしかできる事はないようでした。
この先母をどうしてあげたらいいんだろう。
その心配と共にもう一つ大きな問題が始まりました。
いつものように差し入れの在庫確認の電話を病棟にしたら
看護師さん 『こないだ持って来てもらった物がそっくりそのまま残ってるので
賞味期限切れる前に取りに来られますか??』
私 『え?全部残ってるんですか??母病院食、食べてるんです??』
看護師さん 『いえ、持って来ていただいてるパンも一口くらいしか食べてないんです。』
私 『え??大丈夫なんですか??![]()
カルピスは??』
看護師さん 『1日3分の1くらいは飲んでますかねぇ・・・ほかに何か食べれそうなものとかあったら持って来ていただきたいんですが。』
母は、スティックパン、バニラアイス、バニラヨーグルト、カルピス、が主食で
入院前は夕食にスーパーの決まったオムライスだけはよく食べましたが
衛生面から卵料理は駄目だと言われたので
もう打つ手がありませんでした。
母は何も食べなくなったんです。
点滴は、気になって抜く。
1日3口のパンとカルピス少々。
看護師さん 『もう少し様子をみます』
そんな悠長な事ゆってられるです??![]()
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看護のプロは冷静でしたが
いつ電話で確認しても
母は食べるようにはなっていません。
それどころか
一口も食べないようになっていきました![]()
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母は衰弱死してしまう。
施設入所するだけだったのに
転落事故で、入院。
そして病院で衰弱死。
そんな事受け入れられへん。
絶対 ![]()
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看護師さんになんて頼れない。
忙しい看護師さんが
母にご飯を食べてもらえるよう、
あの手この手で向き合ってくれてるとも思えない。(してくれてたらすみません
)
一旦家に帰ってきてもらって
自分たちで出来る事すべて試したい!
一緒に食べれば、お母さんの好きな物を選ばせてあげたら
少しずつでも食べれるようになるかもしれない!!
家族に相談しました。
『食べるようになったら、そのあとどうするん??』
『食べなかったら、目の前で死んでいくの見てられるん?』
『まだ動かしたらあかんのに安全に見守れるん??』
そんな言葉が出てきましたが
でも、このままやと会えずに死ぬで??
とにかくやるしかないんちゃうん?
後の事は、後で考えればいい。
今は命をつなぐことに力をいれるだけ!!
頑張りたいから手伝ってほしい!
そのタイミングで病院から呼ばれました。
母が食べなくなって2週間経っていました。
行ってみると主治医の代理
が突然胃ろうの説明。
『お母さまは拒食症です。胃ろうを造設しなければ、衰弱しています。
急いで家族で話し合ってください。出来るだけ早く返事を欲しい。』
食べれない=胃ろう
正直、本当に病院って病気しか見ないんやなぁとゲンナリしました![]()
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病院ではそれしか出来ないんですね。
拒食症という病名も私には疑問でした。
きっと母の何かに対しての拒否反応。
それにしても突然会えなくなって
こんなに会えてなくて
全く母の様子も顔も見ずに胃に穴を開けてチューブで栄養流し込む胃ろう造設?
じゃお願いしますとは、ならん。。。。![]()
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胃ろうは今は考えていない。
一旦家に連れて帰って、それでもだめなら考えます。
そう伝えました。
私たちは、突然の在宅介護準備に走り回っていました。
施設入所にあたって今まで使っていたサービス、ケアマネ、病院すべて契約終了しており
すべて又契約し直したり
体の介助も必要となったので介護認定調査や介護ベットの用意やら。
そんな時、病院から栄養サポートチームの先生直々に連絡が。
サポートチームの先生 『どうして胃ろうをお断りになられたのでしょうか??
胃ろうのチューブなども実際見て検討されませんか?』
私 『(もう!しつこいなーー
)母は環境を変えたら
また食べられるかもしれないと思います。
ですから家に連れて帰ろうと思っています。』
先生 『それなら明日にでも連れて帰らないといけないかと思いますよ。
ひとまず、こちらにすぐいらして下さい!』
私 『せめて母に一目でも会わせてもらえませんか??会ってもないので、決められないんです。』
先生 『なにか方法を考えますので、一度来てください。胃ろうの事、説明します。』
胃ろうは、もういいって・・・・![]()
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そう思いながら、病院に行くと
母の今の動画を見せられました。
私たちは震えました。
その動画に映る母らしき人物は、ミイラのようにやせ細り
ロボットのような動きでカルピスのボトルを逆さまにして床に流していました。
私・妹 『
・・・・ひゃ!!!![]()
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これが母なんですか?!・・・・・・』
久しぶりに顔を見れたのに、母は別人でした。
もう涙がとまりませんでした。
私 『どうしてこんなに??』
聞いていくとどこからどうなったのか
家族は胃ろう造設する意志はない。
このまま衰弱していくことに納得している、、、のように解釈されており
点滴なども全くしてもらっておらず
本当に干からびたように。。。
これでは連れて帰る猶予はありません。
試している場合ではありません。
もう死んでしまいます。
私たちは先生から説明を受け
胃ろう造設に踏み切る事に決めました。
もうそれしかありませんでした。
母の好きだった絵

