友人Yちゃんが亡くなって2年
3回忌のご法事に出席してきました
ご親族とmake仲間と上司というこじんまりとした会
その中に一人ぽつりと座っているMくん
葬儀以来ですので彼に会うのは2年ぶり
一段と痩せ、またまだまだ悲しみのオーラが全身を包んでいるのがはっきりとわかります
男女共に人気のあったYちゃん
正直言ってMくんは大勢いるボーイフレンドの中では目立たない地味な存在でした
長身のYちゃんより10センチ近くも背が低く、細くて、いつもニコニコヘラヘラしているMくん
傍から見ているとしっかり者の姉貴と出来損ないの弟の図
とても恋人には昇格できそうにありません
でもYちゃんが病気になり、死と向かいあったとき、彼女が選んだのは彼でした
Yちゃんにとって一番居心地のよい存在だったのが彼だったのです
私達は面と向かっては言えませんでしたが、MくんがYちゃんと結婚してくれたら、と思っておりました
二人の間にそういう話し合いがあったのかはわかりません
ですが結局その思いは遂げられませんでした
親族と知人の間に座る彼
あれから2年
彼の姿を見て、今も悲しみの暗い淵に一人でいることを痛感しました
何一つ思い出になっていないどころか、日に日にその悲しみは深くなってしまったように思えます
前に進まなきゃとか、彼女の分まで生きよう、という小さな希望の光すら見えないのです
そういう横顔です
彼はまだ若いのです
悲しみを乗り越えるエネルギーはまだあるはずです
乗り越えることは忘れることじゃない
小さな光が彼に差し込む日が来ることを心から願うばかりです