続き
振り向くと・・・主催関係者の女性がいらっしゃいました。
小声で
「このあと医師限定があるんだけど、女性がちょっと足りないから参加していただけませんか?」
医師限定って確か女性会費が1万円だったはず・・・。
「もちろんタダで。でも他の女性はお金を払ってるので絶対言わないで下さいね。」
そうサクラスカウトです。
makeたちは興味がムクムク。
だって絶対自分じゃ行かないもの!
というのでサクラちゃんとして見学してみることに。
さて興味津々の医師限定。
ドアを開けると、さっきより人数はぐっと減っています。
少数精鋭ってことですか?
しかも女性は気合入ってます。ドレスアップしてます。披露宴並み。
makeたち明らかにバチガイ。
サクラどころか枯れ木じゃないっすか・・・
そして女性達は入ってくる医師を一人一人食い入るようにチェックしております。
そして開始のアナウンス。
さっきは男性→女性だったのが完全に形勢逆転。
女性→男性
壮絶です。戦いの空気です。
makeは何が何でもお医者様と結婚したいという信仰の女性を否定しません。
誰だって結婚の条件はありますでしょう。
それが人柄でも収入でもステータスでも外見でもいいじゃないですか?
makeのようにどれでもないってことが一番厄介モノですわ。
戦場に取り残されたのはmakeと友人。
お医者様たちは話しかけられて当然なのでしょう。
makeたちをチラ見しながらも、完全に受身態勢を崩しません。
バイトで雇われていた本サクラならもう少し良い働きができたかもしれませんが、何せ似非サクラですから。
それでも1人の医師とお話しました。
なにやら恵比寿で美容外科をなさっているとのこと。
がその美容外科医は自己紹介のあとmakeの顔をまじまじと見て
「うーん。makeさんは歯並びがちょっと残念だね~」
せっかくだから僕がやってあげてもいいですが、その前に一度食事でもどうですか?」
いいえ結構ですっ!大きなお世話ですっ!
makeの愛しの八重歯をあなたになんか抜かせません!
というよりmakeの顔を否定する方とどうやって食事しろと???
残念ですがサクラとしての役目は全く果たせませんでした。
そして激憤したmakeは見学も半ばに会場を後にしました。
三十路を越えた今なら美容外科医には聞きたいことが山ほどあるんですけどね・・・。(笑)