公益財団法人「介護労働安定センター」は8月16日、介護労働者の2012年度の離職率が17.0%で、2011年度に比べると0.9%上昇していたことを発表した。調査は2012年10月1日までに行われたもので、全国の7511の介護サービス事業所が対象。そのうち43.5%の回答を集計したものだ。
介護業界は以前から深刻な人手不足が問題となっており、その問題は一向に解消される気配がない。
ネットユーザーの介護職へのイメージは、
・未来のない年寄りの下の世話とかさ。未来のある若者のやる仕事じゃないでしょう
・介護職についたことはないけど、きついというイメージがあるから避けたいですね
・肉体的にも精神的にもきついうえに給料安いって。そのうちやる人いなくなるよ
とあまりかんばしくないものがほとんど。
公益財団法人「介護労働安定センター」の調査でも、約57%もの職員が「人手不足」であると述べるなど、どちらかと言えば敬遠されがちな職場であることがうかがえる。
実際に介護の仕事をしている人の書き込みを調べても、
・痴呆のお年寄りが相手なので、最終的に恨まれて終わることも。そんなときは
むなしくなります
・訪問介護をやっているけど、利用者だけじゃなくて、その家族にも気を遣わなくちゃ
ならないのが大変だね
・介護職同士のいがみ合いとかもあるから気がめいる。まぁ、余裕がないって
ことですね
といった肉体的、精神的に大変だ、という意見から、
・介護施設で週5で働いていますが、夜勤も月5回あって手取り15万。結婚は無理っしょ
・介護業界で20万稼ごうと思ったら、かなり大変でしょう。正直、自信ないなぁ
・先輩とほとんど給料が変わらないのを知ってショック。給料上がらないんですね
など、金銭的に苦しい実情を告げる声も。
実際、介護労働安定センターの調査からも、「仕事内容のわりに賃金が低い」(43%)「人手が足りない」(42%)、「有給休暇が取りにくい」(36%)といった、労働環境の改善を求める声が多く見受けられた。
一部には、
・利用者の方が元気になる姿を見ると、気持ちがウキウキしてきますよ
・自分の祖父母を見ていただいたことがうれしくていま介護職についているので、
充実しています!
といったコメントもあったが、肉体的、精神的に苛酷な状況が続けば、いつまでもモチベーションを保てるものではないだろうナイキ スニーカー。
2025年には、100万人の介護スタッフが不足するようになると言われて久しいが、あまり対策が進んでいるとはいえそうにない状況だ。このまま労働環境が改善されないままであれば、政府が手に負えなくなり、家族で完全に介護を受け持たなくてはならなくなる。超高齢化社会が暗い世にならないよう祈るばかりだ。
