昨日の夜からかなり強い雨が降ってましたね。
ここの所、大規模な自然災害が続いてますので、この上、雨での被害がなければよいのですが。

さて、他の古民家リノベーションの現場にも出撃するようになると、何がなんだかわからなくなるので、記事タイトルに若干付け加えるようにします。
自身でリノベーションを行っている現場、これから自分の家にしていく訳ですが、こちらには「矢掛の」を付けるようにします。

昨日は、台所の三和土土間(たたきどま)の部分的改修をしようと思って、進めていたんですけどね。
ガタガタなんですよ。
ガス台もなにも水平になってなくて、使いづらいんですよね。

二か月前に突然陥没した事もあって。
掘り返してみると、モグラが掘ったにしては大きな空洞が開いていて。
小判の詰まった瓶でも埋まってたらな・・・なんて思いましたけれど、さすがにそんなものはありませでした。
その部分も仮復旧でしたからね。



元々は江戸時代末期からあったであろう食器棚があった場所です。それを解体した訳ですけれどね。



まずはガス台の移動と、崩れ落ちた壁土の除去からです。

壁の地際が崩れてなくなっているのは、雨の飛沫によるもののようですね。
基礎部分に相当する石垣が、かなりの高さになっているのに、それだけ飛沫がかかっているのはなぜなんでしょうかね?。
対策もなにか考えないと、補修をしたとしても、また同じ事になりますからね。
今朝の台所はこの崩れ落ちた壁が原因でしょう。寒い風がスーっと。
冬までに補修をしないと。



いずれ大規模な改修をするつもりですので、今は最小限、使い辛い部分の改修にとどめておこうかと。
そんな訳でガス台と流し台の下だけ水平に、三和土土間にしようと思います。
土であれば材料は何度でも再利用できますからね。

付近で一番レベルが高い部分を掘削して、一度ある程度平面を出します。
三和土土間はある程度厚みがないと、叩いても締まらないので。



しかし、ここで新たな問題にぶち当たりました。
何か一つ改修をしようとすると、必ず新たな問題に直面するのが古民家ですね。

基礎としている石垣の裏側に、割栗石の代わりに入れている石なんですが、グラグラで全然効いてないんですよね。
手で簡単に拾えてしまう・・・。
今、基礎部分を触りたくないんだけどなー。



本当に耐震補強をしようとすると、石垣の裏側、差筋アンカーを打ち込んですべての石を連結、幅150mmくらいのコンクリートを打つ必要が出てきます。
差筋アンカーを打ち込むための穴を開ける必要がありますので、ハンマードリルが入らなければなりませんよね。
となると幅200mmでは無理ですね。

しかもこの家の基礎部分の石垣、二段積みなんですよ。
深さにして80cm近くありますかね。
部分的にとはいえ、それだけ掘り返さなければならなくて。
コンクリートなどの材料も、今は限られているのでとてもじゃないけど・・・。

仕方ないので、要所要所のみ、無筋ですが、コンクリートを流し込んで昨日は終わりにしました。
一週間から十日、台所の土間は触れませんね。

ま、他にやる事はいくらでもあるんですけどね。

中古のコンクリートミキサーが一台欲しいです。
とあるスクラップ屋に一台、手ごろなものがあるんですが。
コンクリート等の材料を購入するための資金なので、これを購入する事はできそうにありません。

石窯を作るのにも、鍛冶工房の基礎、土間の一部をコンクリートで作る必要があるのですが。
ま、トロ舟で練る事ができない訳ではありませんけれど。
昨日もちょっとコンクリートを練るだけで疲労困憊の状態でした。

理想の生活環境を整えるためとはいえ、出費をもう少しなんとかしないと。