約20年続けた商売をやめて、新たに何かを興す事を始めている訳ですが。
最初から潤沢な資金がある訳でもなく、むしろ、資金は枯渇しているに等しい状態という事もあって、アイディアはいろいろとあれど、試作が、それ以上に商品化がままならない状態です。
売り物にならないような、どうしようもないものを作ってるつもりはありませんけれどね。
それはこの20年間、常に同じ事かも。
他から見れば、需要がないと思われるものでも、意外な需要があったりするもので。
いいものを作っても、ネットがない時代は、自分の足で営業に回るしか方法がなかった訳ですから、それを比較的楽に全世界に向かって発信できるというのは、本当にすごい事ですよ。
それについては痛感している事ですね。
試作をしてみたものの、諸事情から、まだ商品化できていないものを、いくつか紹介してみようかと思います。
最近のDIYの需要で、鉄脚の需要が結構あるという話を聞いて試作してみたものです。
天板となる木材と鉄脚を買ってきて、自分で組み立ててテーブルを作るっていうスタイル。
アイアンの家具として、今、本当に多いんですよ。
作り手もとてつもなく多いですけれどね。
天板への取り付け部を曲線にしています。
現在、市販で流通しているものは、ほとんど直角になったベースプレートばかりではないでしょうか?
うちには鉄板を切断する工具類がたいしたものがないのもあり、4.5mm厚のフラットバーを火入れして曲げています。
逆にいえば、この曲げ半径を自在にできる・・・という事でもあります。
もちろん鉄の可塑性能を超えてしまうと破断してしまいますが。
例えば円形のちゃぶ台に、直角のベースプレートってどうですか?
普段、見えない所とはいえ、なんかおかしいでしょ?
そんな需要があるんじゃないかな?と思って、このようにしているのもあります。
そして、鉄脚の課題としてあるのが、経年変化に伴うガタつきとか・・・。
天板が木材、それも反り止め等の加工がない木材であれば、いずれ反ってきます。
当然、テーブルそのもののガタつきになってしまいます。
そこで、他の市販品にはないものとして、スクリュージャッキを取り付ける事を考えました。
さらに、他ではたぶんやらないだろうなと思うのが、このスクリュージャッキを木材で作るというデザイン上の工夫。
こんな感じでね。
鉄に木という素材、組み合わせ次第でものすごく調和するものなんですよ。
鉄の冷たさに、木という素材の暖かさを加える。
そんなアイディアを試作品として作ってみたのですが、諸事情でまだ商品化できていません。
まず、うちの現状の設備では鉄筋のど真ん中に正確なネジ穴を開ける事ができない。
卓上ボール盤くらいしかないので、どうしてもセンターからずれてしまいます。
旋盤があれば解決するのかもしれませんが、まぁ、鉄筋そのものは必ずしも真っすぐとは限りませんからね。
しかも、長くなればなるほど歪みも大きくなってくると思います。
でも、鉄筋の表情を残すのであれば、旋盤加工をして真円柱状にする事もできませんが。
対策については、まったく考えていない訳ではないんですけどね。
それから、この木のスクリュージャッキ。
うちには木工旋盤もないので、加工を卓上ボール盤でしてるんですよ。
こんな感じで、ツールレストを自作して。
お金がないので、元々ない知恵を絞って、なんとか凌いでる訳ですよ。
今現在は卓上ボール盤を鉄工専用に使っているので、これらの加工ができなくなっています。
小型のものでいいので、木工用旋盤が欲しいですね。
考えていても仕方ない、前を向いて進むしかないんですが。
新たに何かを始めるという事は、本当にエネルギーを使うものです。
20年前も同じでした。
自分にできる事は進めていくとして。
どこか採用してくれるような所があればいいんですけどね。


