人間グーグルたまりdiary

土木作業員としている清水祐一は、出会い系サイトで福岡の保険外交員の佳乃と出会う。
佳乃は大学生の増尾という男が好きなのだが、
出会い系サイトで知り合う祐一のような男とも、デートを繰り返していた。
そんな3人の運命が、ある夜ひょんなことからもつれ合い、祐一は佳乃を殺してしまう。

最初はサスペンス色の強いストーリーですが、
祐一が馬込光代という女性と出会い、逃亡劇、純愛劇へとストーリーを変えていきます。

加害者、被害者、それぞれの家族や友人。
さまざまな登場人物の視点から、客観的に語られていくストーリー。
そこにはさまざまな登場人物の「想い」もあれば「悪意」もあり
1つの側面からでは語り切れないさまざまな感情が浮かび上がってきます。
吉田修一氏、本当にすごい。

ラスト数ページがかなり衝撃的。そして切なすぎる。。。
人それぞれ解釈は違うと思いますが、祐一と光代は間違いなく純愛だったと思うし
光代にそう言ってあげたいと思いました。

誰が「悪人」なのか、ではなく「悪人」とは何かを考えさせられる作品です。