東野圭吾さんの本はさらさらと読めて、
それでいて読後は考えさせられたり、感じることが結構あるので
数時間、とにかく読書に没頭したい!なんて気分の時に手に取ります。
まずは「手紙」。
犯罪加害者家族の残酷な運命を描いた1冊。
想像したような感動とかはなかったけど、普通に面白かったです。
強盗殺人犯の弟という運命を背負い、大切なものをどんどん奪われていく
主人公の気持ちを考えると、計り知れない悲しみや虚しさだと思うけど
差別が存在してしまうのは、当たり前のこと。
その現実をしっかりと突きつけて描かれているのが印象的。
差別は良くない、なんて簡単に口にできないなと思ってしまった。
もう1冊は「夜明けの街で」
間もなく時効を迎える殺人事件の容疑者かもしれない女性と
不倫の恋に落ちてしまう中年男性の話。
「東野圭吾の最高傑作はこれだ!」はウソだと思うよ~(笑)
ミステリー要素も含まれているけど、物足りない感が残りました。
不倫の方が本の要素としては多いので、恋愛小説だと思って読んだ方が◎
それにしても東野圭吾自身が不倫を経験したのでは?と思うくらい、
描写力の高さにだけは驚かされました。
そして結婚している身として、主人公の男性の気持ちもわかるし
家庭で夫を待つ妻の気持ちもわかるし、なーんか複雑でしたよ(笑)
私は世の中、道ならない恋があることは仕方ないと考える人間なので
不倫というものをあえて完全否定はしませんが、
遊びの浮気で大事なものを失うのだけはもったいないな~と思いました。
死んで墓場までパートナーに隠し通す覚悟が必要かと。
そして、「浮気」と「不倫」は違うんだなとも。
不倫をするなら、全てを失っても相手が欲しいと思う&一生罪を償う「覚悟」が必要。
絶対にブレない「覚悟」がないのに不倫をしたら、みんなが不幸になる。
やっぱり売れている作家さんの文章は読みやすい。
つくづくそんなことを思った2冊でした。