屋号を考える
知美はいまどきの女の子にしては珍しく、メールアドレスを持っていない。
仕事を始めたら、最初のうちはオフィスにいることも少ないはず。
右へ左へと走り回ることになるだろう。
そんなときに、お客さんもメールで連絡をとったほうが気が楽という人も多いだろう。
そういうわけで、メールアドレスをとることにした。
「せっかくならば、会社の名前でドメインをつくり、それでメールアドレスをとろう」
そんな発想から、会社の屋号を考える。
「とりあえず200個ほど名前を考えて、その中から選ぼう」
そういって、候補になるネーミングを考えてもらった。
ネーミングは非常に重要。
ネーミングひとつで売れるか売れないかが大きく変わってくる。
「通勤快足」はネーミングひとつで爆発的に売れた例として有名だ。
あとは、小林製薬の商品軍などが有名どころだろうか?
熱さまシートとか、ポット洗浄中とか。
いち商品ですらこうなのだから、会社名ともなれば、中途半端な決定は許されない。
ネーミングで重要なのは、
・名前を聞くだけで、内容がなんとなくわかること
・響きが印象がよいこと
・自分自身が好きになれること
などがあるだろう。優先順位を上記のとおり。
つまり、ネーミングすらも顧客志向でなければならないということ。
最終的に彼女が考えた名前はとても素敵なものだった。
その名前とともに、会社も彼女も成長してくれたらと思う。