
米男子ゴルフツアーを回る石川遼が、深刻な不振に陥っている。今年に入ってから出場10大会中、6大会で予選落ち。先週、サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランドで行われたRBCヘリテージでは予選を通過したものの、決勝ラウンドは最下位の75位に終わった。
最終日は3ホールで池に打ち込み、いずれもダブルボギー。試行錯誤を続けているショットが安定せず、大きくスコアに響いた。屈辱のラウンド後、石川は自分の気持を整理するように言葉を選びながら、現在の状況、心情について説明した。
課題とされているのは、スイングの修正。「思った通りのスイングができる時とできない時の差が激しい。積み重ねがまだまだ足りない。練習していることがまだまだできていない」ともがいている。不調からアイアンのグリップを変えてみたが、それがドライバーのスイングに悪影響を及ぼした部分もあるという。「長年やってきた感覚を少し失っていた」。RBCヘリテージから、アイアンは元のグリップに戻した。
成績が落ちれば迷いが生じ、迷いが自身をさらに深い穴に落とすこともある。そもそも調子を落とした原因は何だったか? 石川が自問自答した結論は、意外なものだった。練習不足だというのである。「周りを見ていて、米男子ツアーの選手はあまり練習しないものなんだなと思った。それで皆うまくいっている」「体の状態というのも大事だけど、疲れたから、という感じで甘えというか、そういう部分は正直、自分であったなと思う。今年、ここまであまり良くないというのは、そこに尽きるかと思う。もったいなかった」。
もともと石川は練習の虫だが、周りに合わせて少し量を減らしていたようだ。「でも、自分の場合はやはりそうじゃなくて、いい練習をとことんやって、本当にコツコツと積み重ねていかないといけないと思う。1日1000回とか素振りをして、培ってきている部分がある」とゴルフに対する姿勢を見直し、あくまで自身にムチを打つ。
「練習」「積み重ね」という言葉を繰り返し口にした。とにかく今は、復調の糸口をそこに求めている。自身に厳しい石川らしい考え方。追い込み過ぎてパンクしないか心配になるが、とことんやることで納得し、結果的に大きく前進するステップになることを願うばかりだ。23歳は「ここから再スタートを切ってまた頑張る」と真剣な眼差しで、今季後半での巻き返しを期した。