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インタラクティブミュージック勉強会に参加してきた


 


2015年3月18日、スクウェア・エニックスで開催された「インタラクティブミュージック勉強会」に参加してきました。


この勉強会のテーマは


「ゲームを始めとするインタラクティブな環境における音楽」について研究する


です。


インタラクティブなメディアにおける音楽についての知見や可能性を広めるために開催されています。


●1.MusicEngine for Unity / ADX2LE
スクウェア・エニックスサウンドプログラマ 岩本翔 さん。


岩本さん自身が制作した音楽同期に特化したライブラリ、”Music Engine”


ご自身の同人ゲーム制作に用いたり、GameJamにて積極的に採用されているようです。


今回はその”MusicEngine”で作ったPongを基に”MusicEngine”の解説をされました。


その”MusicEngine”及び今回の発表資料はgithubにてダウンロード可能となっております。


github https://github.com/geekdrums/MusicEngine


・時間管理を音楽にすべて任せることができる
・任意の1フレームだけtrueになるような処理がある。 


等など詳しくは発表資料に書いてありますが、


インタラクティブミュージックゲーム制作経験の集積ともいえるこのライブラリはとにかく便利!!


音楽同期のゲームを作る時の非常に心強い見方になると思いました。


●2.ヴィジュアルノベルとそのアニメ化におけるBGMのアプローチの違い


フリーランス スミイ酸


ご自身がBGMを手がけられた作品の一つである「大図書館の羊飼い」のゲームとアニメを例にとって説明していただきました。


アニメとビジュアルノベル、どちらも非常に近い存在でありながら音楽的なアプローチはだいぶ異なるそうです。


ゲームの音楽は場面ごとに、ぽんと一本BGMを置いていくだけな場合がほとんどです。


アニメの場合は、ステム編集・尺調整・音量調整などかなり繊細にコントロールされているとのこと。


こういった表現はたしかにアニメのほうが進んでいますね。


アニメで聞いた時とサントラで聞いた時BGMの印象が異なると感じるのはアニメ上でこういった編集がされているからという部分もあるのかもしれないと思いました。


私自身、美少女ゲームのスクリプトを仕事としています。


こういったお話を聞き、美少女ゲームのBGMの乗せ方に何か工夫はできないかと考えるようになしました。


もちろん、どっちが良くてどっちが悪いなんてことはないのですが、刺激される部分はありました。


●3.ハッカソンでみかけた インタラクティブミュージック っぽいもの


CRI・ミドルウェア 田中孝 さん


ハッカソンで見かけたり作ったりした、インタラクティブミュージックっぽいものの紹介でした。


・Singalong World
 全方位から音楽が聞こえてくるものです。
 SoundCloudにあがっているタグで選別すると曲が流れ出します。
 スマートフォンの方向を変えるとそれに応じて聞こえる音も変わってくるというものです。
 「歌ってみた」のように共通の音楽があった上で流れていると面白い具合にミックスされて今までにない音楽の感覚が味わえます。


 ただ、まったく別物の曲が同時に流れだすとカオスになります。それはそれで面白かったり。


・Monthree
 iTuneに入っている音楽を聞かせることでその音楽の方向性にあったキャラクターに成長していくというものです。
 音楽自体が変化していくわけではありませんが、音楽によってビジュアルが変わっていく様はとてもおもしろいです


発表スライド
http://www.slideshare.net/tatmos/20150327-im


●4.SuperColliderでつくるInteractiveMusicエンジン
東京工科大学 メディア学部 修士0年 黒田元気 さん


東京工科大学の修士課程に進まれる黒田元気さん。


インタラクティブミュージックの定義の一つとして、


Adaptive Music:動的に音楽を生成していく(自動作曲など)


というものがあり、黒田さんはこの研究を行っているそうです。


その研究の一環として黒田さんが行ったのは、音響生成プログラミング環境”SuperCollider”のiOSへの最新バージョンへの移植。


結果、アプリのサウンドエンジンとして使用することが可能になったとのことです。


ここで出てきた”SuperCollider”は簡単に音が出せてしまうすぐれもの。


足音・雨音・雷音を生成するプログラムがなんと「Tweetの文字数制限以内(140字)で書けてしまう」のです。


iOS用に移植したSuperColliderはgithubにてダウンロード出来ます。中身だけでも覗いてみてはいかがでしょうか?


iOSに移植したSuperCollider
https://github.com/wdkk


インタラクティブミュージック研究会HP
http://im-laboratory.tumblr.com/


インタラクティブ研究会Twitter
https://twitter.com/IM_Laboratory


※この記事はガジェ通ウェブライターの「kenttakamatsu」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?( http://j.mp/1Czkb9R )


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