重大病が見つかるチェックリスト「逆流性食堂炎」(2) | IT・科学一覧

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重大病が見つかるチェックリスト「逆流性食堂炎」(2)


 


 では、チェック項目(ページ下部)を見てみましょう。


 【1】は、脂肪の多い食事をとった時、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが出て、胃液の逆流を止めている下部食道括約筋という筋肉が緩み、胃液が逆流しやすくなるためです。また、脂っこいものは消化に時間がかかり、胃に長くとどまるため、胃液の逆流が起こりやすくなります。


 【2】は、ストレスにより胃酸の分泌が多くなるからです。


 【3】は、背中が曲がると、おなかが圧迫され、胃の中の圧力が高くなるため、胃液に逆流が起こりやすくなります。


 【4】の食道裂孔ヘルニアとは、胃の一部が横隔膜を越えて上に上がってきてしまう状態で、これも胃液が逆流する原因となります。


 【5】以下は、なりやすい人というより、すでになりかけている人ですね。こうした症状が出るような人は、「逆流性食道炎」を疑いましょう。


 一般的な対策・予防法としては、まず、「生活習慣の改善」です。脂っこいものを控えめにする、暴飲暴食を避ける、お酒・タバコを控える、ストレスを減らすなど。これらは「逆流性食道炎」に限らず、生活習慣病や糖尿病などの予防のためにも必要なことですから、ふだんの生活の中で心がけましょう。


 それから、「姿勢の改善」も大切になります。日中はなるべく、前かがみの姿勢にならないようにして、就寝時は、少し上半身を高くして寝るといいでしょう。体を締めつけるような服装も避けてください。これらの対策・予防法に加えて、最近では以下のような対策もいいと言われていますので、ちょっと紹介してみます。


a 寝る時に、クッションやマットなどを利用して、頭が10~20センチ程度高くなるようにする。


b 食べたあと、最低30分は横にならない。


c 牛乳、卵、大根、山芋、キャベツ、豆腐を食べるといい。牛乳は粘膜の保護、大根は消化の促進、山芋は粘膜の強化、キャベツは胃酸の抑制、豆腐は炎症の緩和、といった効果が期待できます。


d 食後にガムをかむことをお勧めします。ガムをかむと唾液がたくさん出ますが、唾液は弱アルカリ性なので、胃酸を中和して、症状を緩和できます。


 ちなみに、胃酸の分泌を増やす(=悪化させる)食べ物は、脂肪の多いもの、高タンパク質のもの、唐辛子・こしょうなどの香辛料、みかんやレモンなどの酸味の強い果物、お酒、コーヒーや緑茶などです。これらの食べ物を控えることも、「逆流性食道炎」の予防になります。


 春は食欲が目覚める時期ですから、これから暖かくなるにつれて、「おいしいものをたくさん食べたい」という気持ちも盛り上がってきます。しかし、「逆流性食道炎」になってしまえば、食欲も湧かず、気持ちも盛り上がりません。なので「逆流性食道炎」にならないよう十分注意して、これからのすばらしい季節を満喫してください。


──逆流性食道炎チェック項目──


【1】脂っこいものが好きでよく食べる


【2】ストレスが多い


【3】猫背である(背中が曲がっている)


【4】食道裂孔ヘルニアと言われたことがある


【5】よく胸焼けする


【6】食べ物を飲み込む時、喉につかえることがある


【7】喉がイガイガする(違和感がある)


【8】ゲップがよく出る


【9】少し食べただけですぐ満腹になる


【10】おなかが張っているような感じがある


※0~3個は経過観察、4~6個は医師に相談を。7個以上は医師の診察を受けてください


◆監修 森田豊(もりた・ゆたか) 医師・医療ジャーナリスト・医学博士。レギュラー番組「バイキング」(フジテレビ系)など多数。ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の医療監修も務めた。