私は楽健法と言う健康法の施術を行っているのですが、本来の仕事は楽健法の紹介や指導がメインです。楽健法の指導はグループワークと個人レッスンと両方行っていますが、私は学ぶ時はグループワークを勧めています。

 個人レッスンは個々の課題を丁寧に教えてもらえるというメリットはあります。しかし、実はこの個々の課題を本人に認識してもらうが一番難しいのです。


 教えている相手は子供ではなく沢山の経験を積んだ大人です。

 いい意味で自分が確立されているので、何を伝えてもその人の価値観、考えを通して話を聞きます。そうなると、こちらの言葉の意図とは別に自分の聞きたい事だけを、聞きたいよう聞きます。素直そうに返事をする人ほど、何も伝わっていないと言う事は多々あることです。


 大人に、何かを気付いてもらうという事はとても難しい事なのです。


 楽健法では、相手を足で踏みほぐすのですが、相手の症状に合わせて踏みほぐし、筋肉調整をするのではなく、相手の体に合わせて、体重を預けでほぐれるのを待ちます。力ではなく、体重の移動。コントロールではなく、相手に沿うのです。それが言葉ではなかなか伝わらない。「相手に沿って体重を預ける」と言う今までしたことのない新たな経験を積んでもらうしかないのです。

 それには、多くの人と関わること、多くの人と触れ合うこと、自分のやり方ではなく、他人の人との関わりあい方に出会うこと、そういった経験を多く積んでいくことでしか分からない事があるのです。誰かに教えてもらうのでなく、自ら学ぶためにはグループワークが一番なのです。自分とは違う視点や価値観をとりいれることで、確立された自分をまたもう一つ成長させてくれる、それがグループワークなのです。



(筆: ましのまりこ)