心身障害者対策基本法において、心身障害者の定義は以下のようになっています。


(定義)

第二条 この法律において「心身障害者」とは、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、平衡機能障害、音声機能障害若しくは言語機能障害、心臓機能障害、呼吸器機能障害等の固定的臓器機能障害又は精神薄弱等の精神的欠陥(以下「心身障害」と総称する。)があるため、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう。



私はうつ病は治ったものの、まだ気持ちに波はあって、定期的にうつ状態にはなります。しかし、その時の対処法が分かってきたので、一時的なうつ状態で済ませられます。今のところ日常生活に長期の制限を受けていないので、私は「健常者」という定義になります。


私は現在、組織の中で働いていないので、問題が出ていないということも言えます。私はキックボクシングの世界ではある程度活躍できましたが、普通の会社に入った場合はただの「仕事ができない人」です。人間は芸術的分野に優れている人や、スポーツに優れている人、化学や数学に秀でた人など、それぞれ個性があるわけですが、現在の日本で認められるのは「仕事」ができる人(お金を稼げる人)です。仕事ができない人は、ダメな人と認識されます。一般企業で働いたら、おそらく私は屑です。


資本主義社会では、より多くの利益を得るために、効率よく仕事を進められる「仕事ができる人」が必要とされます。つまり、心身障害者や「仕事のできない人」は、会社では必要ないということになります。そのために、心身障害者の人権を守る法律や、助成金制度などがあるわけです。また、このブログでも紹介した、「クッキングハウス」などの民間施設もあります。


では、心身障害者の定義に当てはまらない「仕事ができない人」はどうでしょう?「障害者」ではないので、公的機関の助成金も、障害者のための民間組織も利用できません。そんな「障害者」ではないけれども、行き場がない人たちの居場所もつくりたいと思うのですが…

残念ながら私も、「仕事ができない人」なのです。キックボクシングを辞めた後の私の居場所は、自分で作るしかありません。


(筆:松崎公則)