カンボジアから帰国後、私は家に引きこもるようになり、ベッドとパソコンの間を往復するだけの生活が続きました。たまに頑張って外へ出ても、近所に買い物へ行く程度で、とにかく何もする気が起こりません。昼間はすぐに疲れてベッドで横になり、夜は寝付けずウイスキーを毎晩寝酒に飲んでいました。自殺を試みることは幸いありませんでしたが、「自分は役立たずだ」「この世から消え去りたい」という気持ちは常にありました。
その頃日本では自殺者が年間3万人を超えており、その原因の多くがうつ病だということで、社会問題となっていました。そのような時代背景から、メディアでもうつ病のことが多く取り上げらていました。私はひきこもってネットサーフィン中にそのような情報を目にし、「あれ、これはもしかして自分のこと?」と気づきました。ネット上に簡単に鬱病の可能性をチェックできるサイトがあったので、自分もチェックをしてみたところ、『鬱病の可能性が非常に高いです』との結果が出ました。そして悩んだ挙句、心療内科へ行くことにしました。
最初は精神科や心療内科へ行くのにはかなり抵抗があったので、かなり躊躇してから意を決して電話しました。恥ずかしかったので、このことは家族や友人には相談していません。そして何とか予約の電話をして、怯えながら心療内科の門をたたくと、そこはいたって普通の診療所で、多くの患者が診察を待ってにいました。最初にアンケート形式のチェック表を記入し、それを元に精神科医が診断をします。その結果やはり、私は重度の鬱病と診断されたのです。ここから長い治療が始まります。
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