北海道の南部に浦河という町があります。その町に「べてるの家」という精神障がい者の自立支援を行っているグループがあります。
ご縁があって、そこへは3回ほど行った事があるのですが、とてもユニークなことをしているグループです。その一つに「当事者研究」というものがあります。読んで名の如く、精神障がいを抱える当事者が自分たちのことを研究します。自分の病気を自らが研究することで、医者に頼るだけでなく積極的に自分と向き合うようになります。その過程で、自分たちの症状が悪化する時はどんな時か?意見を持ち寄って作った標語がありますので、それをご紹介したいと思います。
「なつひさお」
な 悩んでいる時
つ 疲れている時
ひ 暇な時
さ 寂しい時
お お腹が空いている時、 (お金がない時・・・悩みとかさなります)
こういった場面では、症状が悪化することがあるので、仲間同士声を掛け合うのだそうです。
ここで私が注目したことは、5つの中の2つは体の状態に大きく左右されているといことです。前回もお話ししましたが、心の病を抱えている人は、当然ですが心の問題ばかりに気をとられます。しかし、体を整えることで、心の問題を悪化させないことも出来るのです。
そこで、私は体のケアをするグループワークを勧めています。
体を動かしたり、ケアして、疲れにくい体を作る。回復しやすい体を作る。
暇な時間にちょっと体を動かしてみる。
寂しい時、仲間と一緒に体を動かしてみる。仲間同士でケアし合う。
そして、体を動かしてお腹が空いたら、美味しいものを仲間と一緒にたべる。
最後に、悩みが残りました。
悩みは・・・そう簡単に解決しません。だけど、他の4つが整っていれば、悩みに向かい合う時の姿勢が変わってきます。お薬を使って解決!といかないこころの病にこそ、体を整えることがとても重要なのだと思っています。
次回は、仲間や家族と一緒に行う運動やボディケアをご紹介します。
* 「べてるの家」での活動は日々変化しています。
ぜひ、直接、べてるの家のサイトをご覧ください。
『べてるの家』
(筆: ましのまりこ)
